真壁刀義のキングコングニードロップ

キングコングニードロップと言えば、この15年以降にプロレスファンになった人は、真壁刀義を連想するでしょうが、逆に15年ほどプロレスを観てない人ならば間違いなくブルーザー・ブロディを連想するでしょう。

 

それもその筈 キングコングニードロップはブロディの最大の必殺技で、破壊力も迫力の満点の文字通りの必殺技でした。

しかし1988年のブロディ没後は当然ながら、キングコングニードロップは見れなくなってしまいますが、時を経て唐突にキングコングニードロップが復活する事になります。

 

新日本プロレスで、アキレス腱断裂の重傷を負い 長期欠場をしていた真壁が一念発起して復帰をしたのが2006年。

当時の真壁は、地味な中堅レスラーとしてのポジションで燻っており、欠場中で試合の出来ない苛立ちと焦りの中で、どうにか現状を変えようと模索した結果だったのでしょう。

 

首に鎖を巻き付け ブロディのオマージュをするかのように、意識して荒々しいファイトをする様になった生まれ変わった真壁の新必殺技が、キングコングニードロップだったのです。

その風貌や得意技から、真壁は暴走キングコングと呼ばれる様になりましたが、当時のブロディを知ってる人からすれば納得いかない人も多かったようです。

 

特にブロディの代名詞だったキングコングニードロップ。 この技をこの名前で使う事にも少なからず反発の声はありました。

体格も身体能力も優れていたブロディだけに、あの迫力満点の技は流石に真似出来ない芸当だったから、それもしょうがない話です。

この技を真壁がブロディから伝授されたとかなら、納得もいくのでしょうが、そもそも真壁とブロディには一切接点もありません。

 

真壁の海外修行の場所が、ブロディ最後の地となったプエルトリコだった事から 現状打破の為に、尊敬していたブロディの技を使う事にしたそうです。

だからと言ってブロディ信者からすれば、真壁のキングコングニーは許せる物でなく結構、長期に渡って批判の声はありました。

確かに真壁のキングコングニーは当たりが浅い事も多く、脛がちょこんと当たるだけの事もしばしばありました。

 

それでも自分を曲げる事無くキングコングニーを使い続けたのは、立派だと思います。 この技でG1を制覇しIWGPを獲り頂点を掴んだのだから大した物です。

スパイダージャーマンからの キングコングニーと言うコンボは、良く考えられた良い流れですよね。

当たりについて上記でも書きましたが、2010年に真壁が中邑真輔からIWGPを奪取した時は、後頭部に一発を見舞ってから、それでも起き上がってきた中邑に対して 構わずに顔面にキングコングニーを叩き込んで、そのまま押し潰す形で決めた時には、本家ブロディにも勝るとも劣らぬ説得力を感じた物です。

 

あれが真壁史上最高のキングコングニーだったと、個人的には思っています。

あの時の様に、立ち上がる相手にキングコングニーを仕掛けて 大一番を制する真壁に期待していたのですが、現在に至るまで残念ながらその機会は訪れていません。