東京スポーツ新聞社による 今年度のプロレス界でもっとも活躍した男を決める最優秀選手賞(MVP)が、制御不能男・内藤哲也に決まりました。
毎度の事ながら、東スポの決定には色々な声があると思います。
内藤のMVPに関しては、一年を通してみると大きなインパクトがあった訳ではありませんが、金剛との対抗戦で大将戦にて拳王を撃破。
ノアのドーム大会のメインに立ち、武藤敬司の引退試合を努める大役を果たして、NJCはベスト4
そして6年ぶりとなるG1クライマックス優勝。
こうしてみるとWTLは不参加とはいえ、MVPに相応しい堂々たる実績を積み重ねていますね。
今年活躍したのは勿論 内藤だけではないので、他のMVP候補とされていた選手を振り返ってみると…
一年を通してIWGPジュニア王座を守り抜き、様々な団体のトップとのシングルを実現させて業界を盛り上げてきた高橋ヒロム。
元日からノアに電撃参戦を果たして、瞬く間にGHCまで登りつめると、ノアトップ勢を総ナメにして外敵でありながらノアを牽引したジェイク・リー
NJC優勝からのIWGP王座奪取、そして5度の防衛に成功しているSANADA。
このあたりが有力候補だったと思いますが、初代タイガー以来のJr.ヘビー級のMVPというのは、Jr.ヘビー級全体の悲願でもあるので、今年のヒロムでも獲れなかったのは、なかなか痛恨だったと思います。
仮にヒロムが、今年のスーパーJr.を優勝して4連覇なんて偉業を達成していたら、恐らくMVPはヒロムになっていたと思いますが、さすがにそこまでは甘くはなかったですね。
とは言っても今年のヒロムが、MVP級の活躍をしていたのは事実なので ヒロムを初めとしたJr.ヘビー級勢には、来年以降に期待です。
そして今回MVPを獲った内藤は、最高の形で来年の1.4東京ドームに挑める事になりました。
膝や目の事を考えると コンディション的に来年辺りは本当に最後の大勝負になる可能性もあります。
本音を言えば、内藤にはまだまだトップ戦線で頑張って欲しいんですが。
とにもかくにも来年の内藤には、MVPの名に恥じないような闘いとそれに見合うだけの実績を期待しています。
4年越しの東京ドームでのデ・ハポン締めを来年こそ観たいのですが、今年ようやくIWGPに辿り着いたSANADAにも頑張って欲しいから複雑な気分ではあるので、どちらが勝つにせよ純粋に試合そのものを楽しみたいですね。
ただ コンディションを考えると内藤に残された時間が少ないのは事実なので、ちょっとだけ「今回は内藤に勝って欲しいかな~」と思ってみたりもします