USヘビーに代わりIWGP GLOBALヘビー級王座新設

新日本プロレスは12月11日 IWGP USヘビー級王座の廃止に伴い、代わりに「IWGP GLOBALヘビー級王座」の新設を発表した。

 

今回の王座廃止と新設は、USヘビー級王者のウィル・オスプレイが勝手に「UKヘビー級」と王座の名称を改めた事を会社が事実上認めてしまった事に始まり、デビット・フィンレーのベルト破壊からのオスプレイとフィンレーの新設王座の要求。

これまた会社が認めちゃって 今回の王座新設になった訳で、これにはかなりの賛否があると思うでしょう。 いや「否」が多いでしょうね。

 

そもそも近年の新日本の王座乱立は、興行上の戦略としては理解できる部分もありますが、IWGPの理念に反するかのような王座新設ラッシュは如何なものかと・・・

 

ていうか「IWGP GLOBAL」って「IWGP世界」とほぼ同じ意味じゃないですか!?

 

USヘビー級よりは規模を広げて GLOBALの名を冠したのかも知れませんが、それで一番の看板タイトルであるIWGP世界ヘビーと被っちゃってるんじゃぁ本末転倒というか・・・無駄にUSヘビーの歴史をもリセットしただけにしか見えません。

USヘビーにも最初こそ反対の声もありましたが、オスプレイ、ケニー・オメガ、クリス・ジェリコらの激戦もあって せっかく価値あるベルトになったのに、何で一からやり直しなの??

 

新日本に言いたいのは、新王座を作るのはまだ良いとしても、次から次と統合や廃止にする位なら最初から作るなよ!!と・・・新日本は好きですけど、これは本当に疑問な部分です。

IWGPヘビー級

IWGPインターコンチネンタル

IWGP USヘビー級

現在は無くなってしまったこの王座を巡ってどれだけの選手が愛着を持っていたかも想像に難くないし、この王座を腰に巻く為にどれだけの激闘が繰り広げられてきたか・・・

 

「2024年以降の米国、英国に限らず欧州全域、アジア・オセアニア地域にも浸透できるよう尽力してまいります。海外マットを意識した王座としては過去に設立したIWGPインターコンチネンタル王座を復活させるという意見もありましたが、今回はより世界規模で展開していくベルトという部分を念頭にIWGP GLOBALヘビー級王座と名づける事としました」と会社側からの説明もありましたが、そもそもIWGPが世界規模のベルトだった筈・・・という矛盾点は感じてしまいますけど、そこにはまぁ 色々と大人の事情や、経営戦略も絡んでいるのでしょう。

それでも、やはり選手達の血と汗の染み込んだチャンピオンベルトだけは、本当に大事にして欲しかったです。

 

ハンマーでベルトを破壊なんてのは以ての外ですが、会社のベルトに対する扱いと言うのにも未だに納得がいきませんね。

取り敢えずは、1.4東京ドームで行われる オスプレイ、フィンレー、モクスリーの3WAYにこの王座が懸けられて、ここから新たな歴史がスタートする事になるようですが、王座新設が決定事項となった以上は、新たなベルトにも IWGP世界ヘビー級にも負けない価値が生まれる事を望む他ありません。

 

それを考えると この初代王者決定戦を闘う3人の責任は重大といえます。

てか シングル王座の初代王者を 3WAYで決めると言うのが、そもそも納得いかないんですけどね。