プロレスラーの発言や、そのファンの発言など思わぬ波紋を呼ぶ事が、プロレス界には多々ありますが、個人的に「??」という発言が、ノアの拳王からありました。
今年の1月から2月にかけて行なわれた オカダ・カズチカvs清宮海斗との一連の抗争では、清宮やノアという団体の事を格下扱いするオカダに対してノアファンは、かなりの不快感を示していましたね。
団体の大小や 選手の格や知名度でマウントを取って来る新日本の選手に対して、当事者のノアの選手達は、それらの発言にも達観していたと言うか 比較的冷静なものでしたが、どちらかと言えば選手よりもノアファンの方がSNS等でキレまくっていた印象です。
まぁマウントを取られた方は面白くないのは分かるし、例えそこに明確な”差”が本当にあったとしても、それを口に出して言っちゃうのは、煽りにしても余り気持ちのいい物では無いのも事実です。
それだけに、ノアの選手やファンはそう言う発言はしないだろう・・・と思っていたのですが、どうもそんな事も無かったようです(汗)
今年の2月から勃発したノアと全日本プロレスの対抗戦の中で、度々ノアの選手による全日本を下に見る発言もありましたが「そこまで言っちゃって良いの?」という発言まで、ノアの中心選手である拳王の口から飛び出しました。
4月4日のドラゴンゲート東京・新宿フェイス大会で、拳王、近藤修司組が、Kzy、BIGBOSS清水を組を撃破して何とオープン・ザ・ツインゲート王者に輝いた時の事です。
まず この王座奪取、これは普通に凄い事ですね。
拳王は、征矢学とのタッグで全日本では世界タッグも獲っているし、ドラゲーのオープン・ザ・ツイン・ゲートも獲った事で、団体を股に懸けたタッグ2冠王者です。
これは、なかなか真似の出来ない偉業でしょう。
しかし問題はこの後
試合後に拳王は、世界タッグのベルトを放り投げ「金剛の拳王と近藤がツインゲートチャンピオンになったぞ。世界タッグベルトより、全然こっちの方が輝いてるよな」と言ってのけたのです。
これは、どうなんでしょうか?
相手に対して自分達の優位性を示す為にマウントを取る事は、パフォーマンスの一貫としては、まぁまぁ有る事です。
個人的には、あくまでプロレスのパフォーマンスの一貫としてなら 普通に対戦相手への挑発として”アリ”だと思っています。
しかし今回は、他団体と他団体を天秤にかけての発言なので、拳王は全日本よりドラゲーのタッグ王座の方が上だと言っちゃった事になります。
これは、良いんでしょうか?
一切の忖度をしない拳王らしいストレートな発言だとは思いますが、オカダに見下された時に不快感を示しまくっていたノアファンは、この拳王の発言を聞いて何を思っているんでしょうか?
「新日本はマウントを取りたがる」とそういう意見を何度もSNSとかで見てきましたが、その時の事は忘れて ノアの選手が言う事なら、何でも肯定しちゃうような人も中には居るんでしょう。
そう言うのは、余り良い事では無いので、やはり「団体の大きさ」や「選手の格」や「歴史」などで、マウントを取りに行くのを選手達は止めた方が良いかも知れませんね。
個人的には、人格否定とかじゃなければ、プロレスのパフォーマンスとしては、本当に全然OKなんですけどね。