武藤がシングル&タッグのグランドスラムに照準

丸藤正道に敗れGHCヘビー級を失って以降 丸越しとなりN-1も優勝を逃して現在は、これと言ったテーマの無かった武藤敬司ですが、やはり天才は一味違いました。

すぐにGHCヘビー級奪還に動くのではなく 更なる燃料を投下して来ました。

 

10月30日の福岡国際センター大会で、武藤は6人タッグマッチでGHCタッグ王者の清宮海斗&マサ北宮に、稲葉大樹を加えた3人と対戦。

若い力に攻め込まれる場面もありましたが、最後は格の違いを見せつけ一気に畳みかけると、シャイニングウィザードで稲葉をピン。

 

そして試合後に武藤は、清宮と北宮に対して

「お前ら二人、チャンピオンらしいじゃん。俺と丸藤で取りに行っていい?」とよもやの挑戦表明。

これは良い流れだと思います。 シングルのベルトを失って直ぐに奪回に動くよりは、違う展開にした方がマンネリ防止にもなるし 武藤はGHCタッグに関してはまだ挑戦した事が無いですからね。

パートナーに指名された丸藤にしても武藤から奪った王座は、現在は中嶋勝彦に奪われているので、ここでのタッグ挑戦は美味しい流れでしょうしね。

 

王者サイドの清宮も ”打倒・武藤敬司”は、去年から掲げている悲願なので、この挑戦表明は「願ったりかなったりだ」と応じ、北宮にしても同じ考えでしょうから、これでタイトル戦が決定的になったと言えます。

 

詳しい日程などは、まだ決まっていませんが、ここで気になるのは仮に武藤が戴冠した場合は、メジャー3団体完全制圧となる訳で、そこに注目が集まります。

シングルマッチでは、IWGPヘビー級、三冠ヘビー級、GHCヘビー級と既にグランドスラムを達成しており タッグマッチとなると現在はリーチ状態。

IWGPタッグと世界タッグは、既に獲得済みなので ここでGHCタッグを奪取すれば、高山善廣に次ぐ史上二人目のシングル&タッグを完全制覇の”メジャー3団体グランドスラム”となります。

 

是非とも ここは武藤にプロレス界の歴史に残る偉業を達成して欲しいですが、こう言う流れになっちゃうと、王者組は面白くないでしょうね。

武藤がグランドスラムを達成すると言う事は、自分達が負けると言う事が大前提での話なので「なにくそ!」と思うのは当然だし、グランドスラムが懸った大一番で、逆に武藤を食ってやろうと更に発奮する事になると思います。

 

清宮&北宮が新たな時代を築く為に、王座を守るか

武藤が更に歴史を重ねる為に、王座を奪取するか

グランドスラムの懸った大一番に注目です!!