8.5新日本プロレス 大阪府立体育館で行われた「G1クライマックス」では、他のブロックに先駆けて今大会で再注目だったAブロックが全日程を終了しました。
決勝トーナメントに進出できる上位2名は
1位・SANADA
2位・ヒクレオ
この2人がブロック突破と聞いて、意外に思った人は多いと思います。
IWGP世界ヘビー級王者のSANADAに関しては、全勝とまではいかなくてもブロック突破は、大方の予想通りでしょうか。
個人的にはSANADAはブロック突破は確実にすると思っていましたが、個人的な予想では清宮海斗に負けると思っていたので、全勝突破は完全に予想外でした。
ヒクレオは少し微妙な所で、あのジェイ・ホワイトを介錯した怪物性をこのG1でも発揮できればブロック突破は不思議でも無いくらいのポテンシャルは持っている選手なのですが、今回に限っては上位2名の一人はSANADAで確定として もう一人は新世代の誰かだと思っていたので、今回に限れば「ヒクレオは無いだろう」という予想を見事なまでに外されちゃいました。
上記で挙げた新世代とは言うまでも無く
海野翔太、成田蓮、辻陽太
そしてノアから参戦の清宮海斗の4人の事です
厳密に言うとヒクレオを始めとしたAブロックの他の外国人達も年齢的には、全員が新世代なんですけど ここでは大会前から注目されていた日本人の4人に限定します。
海野達は。令和闘魂3銃士と命名され 賛否こそあった物の注目度ではピカイチで 初出場になる今回のG1に懸ける思いは並々ならぬ想いが有った事でしょう。
自分が新日本を変える・・・新しい時代を作る
そんな思いは、3人に共通している事なので、このG1では何が何でも結果を残して新時代の一歩を踏み出したかった筈です。
ノアから単身乗り込んできた清宮からしても それは同じ事で、オカダ・カズチカに大きな借りが有る以上は、予選ブロックで躓く訳にはいかないだろうし、ノアの看板を背負っている以上は最低でも決勝トーナメント進出はするんじゃないかなとは思っていました。
個人的な予想としては、王者SANADAに勝つも どこかで2つ位取りこぼしをして2位でのブロック突破だと思っていたんですが、ゲイブとの暴走引き分けが痛かったですね・・・
清宮が駄目な場合は、海野が2位で突破するのかと思っていたのに、ここでも見事なまでも大外れで、もう壊滅状態といって良い位の予想大外れでした(笑)
しかし第一回G1の3銃士の様に、新世代が快進撃をみせるかと思っていたのですが、序盤は清宮が快調な滑り出しを見せていた物の 令和3銃士は、思った様に星が伸びず
終盤戦になると3銃士がようやく白星を挙げる物の 今度は清宮が失速してしまい終わってみれば
海野 2勝3敗2分け(6点)
成田 2勝3敗2分け(6点)
辻 3勝3敗1分け(7点)
清宮 2勝3敗2分け(6点)
何と全員が勝ち越しすら出来ない結果に終わってしまいました。
全勝で勝ち上がったSANADAは14点なので、点数にして全員が約半分しか獲得していない事を考えると、悲しいかなこれが現状での新日本のTOPに居る人間と 新世代の差なんでしょうね。
まだまだ上位陣との間には、大きな差があるんでしょうか。
このG1を皮切りに新時代が幕を開けるかも?と思っていただけに、この結果には驚きが有った半面 これまでに苦しんできたSANADAの実力が、完全に開花したかと嬉しい思いも有ります。
しかし「新時代を作る」と揃って口にして来た令和3銃士からすれば、この結果は何とも悔しいでしょうね。
結果を残せずに、ノアに帰って行く清宮とて同様です。
拳王あたりに、またグチグチ言われちゃうんだろうなぁ・・・
3銃士にも清宮にもお互いに仲間意識が有る訳ではないので、一括りにされるのは本意では無いと思いますが、新世代総崩れという事実はなかなか大きい物だと思います。
とは言っても彼等は、まだまだ若いし時間もまだまだ有ります。
今回の悔しさをバネに、ここからどう巻き返して、そして誰が飛び出してくるのか・・・
焦る事はありません。
新世代による個人闘争も出世レースも全てまだ始まったばかり。
若い彼等が、ベテランと呼ばれるキャリアに達するまで見守る事が出来るのも選手寿命の長いプロレスならではの醍醐味。
結果的に今年のG1は「新時代はまだ遠かった」という証明になってしまい、今は悔しい思いでイッパイでしょうが、その分だけ 彼等の伸び代は有ると言う事だし、成長が楽しみでも有ります。
3年後、5年後
彼等はどんなレスラーに成長しているんでしょうね。