内藤vsSANADAの同門対決は単なる通過点

連日熱戦の末に、徐々にトーナメント上位者が出揃ってきたニュージャパンカップですが、準々決勝で注目のカードと言えば、やはりLIJの同門対決

内藤哲也vsSANADAの一戦。

 

内藤は、エル・ファンタズモとチェーズ・オーエンズをデスティーノではなく、共に丸め込み技で技ありの3カウントで勝ち上がり。

一方のSANADAは、タイチとKENTAを自らの信念を覆してまで放った変形DDTで勝ち上がり。

 

対照的な勝ち上がり方ではありますが、今年のNJCに懸ける思いは同じ。

今年の内藤は、金剛の拳王戦や武藤敬司の引退試合を努めたりと何かと話題にはなっていますが、新日本のメインストーリーには、ほぼ絡めていないのが現状。

昨年のNJCは準優勝に終わり、G1も決勝進出を逃し、IWGP戦に関しては連敗中と思うような活躍が出来ていません。

 

SANADAにしても過去のG1もNJCも準優勝止まり。 王座に関しては昨年にUSヘビーを獲得して、ようやく新日本初のシングル王座を戴冠しましたが、それも失い その後は下の世代や対抗戦で征矢学に敗戦。

すっかりトンネルに入ってしまった感じです。

 

最終的には、2人ともIWGP世界ヘビーを持つオカダ・カズチカまで辿り着くのが目標であり、それにはこのNJCが再起を図る上で、重要な大会なのは言うまでもありません。

そんな中で実現した同門対決。

過去の戦績は一勝一敗と全くの五分ですが、このタイミングでの対決に2人は何を思うのか。

 

内藤は「『次はSANADAが来るんじゃないか』と言われながら、なかなか突き抜けられなかったですから。彼の危機感とか、変化しなきゃという物は感じますし、警戒はしますけど…。だからこそ技以外の部分、気持ちの部分を確かめたいですね。」とスランプに苦しむSANADAの変化をみたいとも言っていますが、個人としては直近の対決では2020年に内藤が敗れているので、同門とはいえリベンジを果たしたい気持ちは強いでしょうね。

同門だからこそ・・・という部分はあるかも知れません。

 

SANADAは相変わらず多くは語りませんが、不振にあえぐ今だからこそ実績では自分よりも遥か上を行く内藤を撃破したい思いは、間違いなくあるでしょう。

 

しかし2人にとって最終地点は、やはりIWGP世界ヘビー級王座。

世界ヘビーになってからは、内藤も一度も戴冠した事はないし、SANADAに至っては挑戦すらも経験していません。

このNJCを優勝すれば、王者オカダへの挑戦を確保出来るのだから、内藤vsSANADAに思い入れはあるとしても、そこはやはり通過点でしかない筈。

 

この顔合わせが単なる通過点に終わるのは勿体無い気もしますが、現状はどちらにとっても何より結果を出す事が最優先なので、今はこれで良いと思います。

そして仮に内藤かSANADAの勝者が、トーナメントを制してIWGPを奪取したなら・・・

 

その時こそ改めて最高のシチュエーションで、内藤vsSANADAを再戦を実現して欲しいですね。