2.21ノア東京ドーム大会で行われた第4試合 金剛vs全日本プロレスの対抗戦は、何とも刺激的な再会マッチ。
拳王、中嶋勝彦、征矢学vs宮原健斗、諏訪魔、青柳優馬の6人タッグマッチは、団体の看板を背負っている以上は、負けられないのは当然の事ですが、この対決の注目は何と言ってもダイヤモンドリングの兄弟弟子だった中嶋と宮原の再会。
これに尽きますね。
解説席に、ダイヤモンドリングの2人の弟弟子に当たる マサ北宮を起用したのもナイスな人選です。
試合開始前から緊張感が漂う中 宮原はいつもの客席を煽るポーズで、あくまで自然体でいながらも いざ試合が始まれば共に先発を買って出た2人は、激しくやり合います。
中嶋のするどいキックに、宮原の重いフロントキック
負けられないと言う意地はあったと思いますが、2人の攻防はお互いの成長を確かめあっている様な・・・そんな気がする攻防だったと思います。
打撃合戦の中での宮原の「負けてタマるかーッ!!」という咆哮が印象的でした。
かつては同じ釜の飯を食った仲だからこそ、袂を別った今 負けられない思いは人一倍強かったのでしょうね。
ただ思ったほど深い攻防は無く お互いが得意とする大技も余り飛びださなかったし、様子見で終わった感も有ります。
そして気になったのは、諏訪魔の強さ
やはり諏訪魔は強かった・・・いや・・・というよりも相手を引き立てると言う事をやらずに自分の強さをアピールする事に終始していた様な気がします。
エプロンに控える諏訪魔に対して、拳王が蹴りを放った際にもまるで動じずに、リングインすると今度は拳王と征矢の2人をまとめて相手にするという暴れっぷり。
正直これってどうなんでしょうかね(汗)
オカダ・カズチカが、凱旋してから日が浅い頃に対戦した諏訪魔は、この時も似た様な事やっちゃってますからね(汗)
最終的には、混戦の中から拳王がPFSで青柳を仕留めて「LIJに2連敗の上に全日本にまで敗北」という最悪の事態は、避ける事に成功しています。
しかし直接の勝利を挙げたとはいえ、この試合に限っては正直 拳王の貢献度は低かったかも知れません。 この日の拳王は、少し大人しかったですね。
この試合の焦点が中嶋vs宮原に集まっていたので、拳王が控えめだったのもしょうがない事かも知れませんが、若い青柳に攻め込まれ 征矢のカットが無ければエンドゲームを極められて危なかったんじゃないか?という場面も有ったので、そこが少しばかり気になりました。
それでも最後には、キッチリ自身の手で勝利をしたのは流石でしたが、今年に入ってからの大一番では、拳王は白星に恵まれていなかったので、どうにか意地を見せれましたね。
全日本としては最強トリオの布陣で挑んだこの試合で敗れたのは、相当な痛手でしょう。 普通に良い試合だったし、出来る事なら同じメンバーでもう一度観たい対戦です。
宮原は解説席の北宮に突っかかる場面もありましたが、やはり宮原の中には中嶋勝彦の存在が大きかったと思います。
全日本vs金剛の再戦も見たいんですけど、やはり・・・宮原健斗vs中嶋勝彦
シングルじゃなくても良いので、もう少し濃厚な この日の続きを是非是非観てみたいです。
刺激と夢のある元・同門対決
NEXTはあるのか?