ザックが新日本で悲願のシングル王座初奪取。

新日本プロレスには現在数多くの王座が存在しますが、この度またもや新たな王座が誕生。

それが、NJPW WORLD認定TV王座で今回の1・4東京ドーム大会で、その初代王者が決定する訳ですが、それにしてもベルト多過ぎです。

ベルトの出来た経緯はTV局の意向なので、そう言われてしまってはしょうがないですけども気になるのは、やはり初代王者の行方ですよね。

 

この大会で決定戦を闘うのは、昨年末から行われている王者決定トーナメントを勝ち抜いた成田蓮とザックセイバーJr.。

ベテランも多く参加していたトーナメントですが、そこを海外武者修行を終えたばかりの成田が勝ち上がったのには、新時代の足音を感じずにはいられません。

 

成田は、ヤングライオン杯で敗れた悔しさから柴田勝頼に弟子入りして、LA道場でずっと技術を磨いてきて、強さに拘ってきた選手なので、誰もがその頑張りを知っています。

だから この試合で、成田に期待していた人も多いでしょう。

 

しかし これまで磨いてきた技術と強さへの探求心が大きかったのは、ザックも同じで経験値で勝る分だけ ザックに分があったのかも知れません。

成田もよく食らいついていきましたが、最後は一種の隙をついて腕ひしぎ逆十字固めのをガッチリ極めたザックの貫禄勝利。

 

ザックは歴史に名を残すTV王座の初代王者となり、新日本プロレス参戦以降これが初のシングル王座戴冠となります。

ザックの実力を考えたら意外かも知れませんが、シングル王座に縁の無かったザックだけに、この方向性を決めるのも価値を決めるのも自分次第である新設王座戴冠は、喜びもひとしおでしょう。

 

日本がコロナ禍に揺れて、殆どの興行会社が興行すらもうてなくなった時期に、祖国にも帰らず日本に残り、いつでもリングに上がれる準備をしながら、時が来るのを待っていてくれたザックが報われたのは、本当に嬉しく思います。

これからザックの作る新王座が、どんな色に染められるのか? 楽しみが一つ増えたってもんです。

 

今回敗れた成田にも期待はしていたので残念ですが、成田にはこれから幾らでもチャンスは来るだろうし、近い将来に何らかのベルトを巻く日は必ずやってくるでしょう。

ザックへのリベンジとTV王座戴冠は、新たなテーマと言う事で、そちらも楽しみに待っておきます。

 

そして この試合後に起こったサプライズは、ザックの元に訪れたマイキー・ニコルスとシェイン・ヘイストの「TMDK」が、ザックを仲間に勧誘。

これにザックが応じた事で、なんと電撃合体が実現してしまいました。

 

ノア時代の戦友でもあるTMDKとのユニットは、気心の知れたメンバーで実力も申し分無いだけに、新日本の勢力図を塗り替える可能性を充分に秘めたユニットでもあります。

立ち位置としては、ザックがセンターでユニットを引っ張っていく様です。

実力の割には、いまいち脚光を浴びる事の少なかったTMDKもザックとの合体を機に、スポットライトが当たるのであれば、TMDK好きとしてはこんなに嬉しい事もありません。

 

鈴木軍の解散とタイチとのタッグ解消

2022年はザックにとって別れの年となりましたが、2023年は王者としてTMDKと共に新たなスタートを切る年になりそうです。