IWGP奪還!51年目の主役はオカダ

新日本プロレス年間最大のビックイベント 今年は1DAYで行われた1.4東京ドーム大会ですが、そのメインイベントとして行なわれたのは、IWGP世界ヘビー級選手権。

ジェイ・ホワイトvsオカダ・カズチカの頂上決戦です。

  

この大会は、新日本プロレス創立50周年ツアーの締めくくりとして行なわれた大会ですが、この日のオカダのコスチュームは、模様も一切無しの黒のスパッツ、黒のニーパットにシューズ。

今までのオカダからすれば、少し意外な位に飾りっ気のない黒一色。

これは恐らく新日本創設者のアントニオ猪木の コスチュームカラーを自らのコスチュームに当て込んだのだと思います。 それは猪木の造り上げた新日本を これからは自分が引っ張って行くという決意表明の表れでもあるのでしょう。

しかし それには新日本最強の証であるIWGP世界ヘビー級を持っている事が、最低条件とも言えるので、オカダのこの試合に懸ける思いは、並々ならぬ物があると思われます。 

 

対戦戦績的には、オカダはジェイに1勝4敗と大きく負け越しているので、オカダにとってもジェイは苦手意識のある最も厄介な相手でしょう。

だからこそ オカダは何としてもジェイを乗り越え、IWGPをその腰に巻かねばなりません。

 

セミファイナルで、オメガvsオスプレイが壮絶な試合をやってのけたので、メインを闘う2人にも相当な重圧があったと思いますが、オカダにとっては エースである以上は、それすらも乗り越えねばならない壁なので、メインをキッチリ締める事こそが新日本を牽引する者の務めだからです。

そんな思いを秘めているからこそ、ジェイの老獪なインサイドワークと 猛烈な攻めに苦しめられながらもオカダは、どうにか踏ん張ります。

レインメーカーとブレードランナーを巡る攻防はスリリングでしたが、終盤に遂にブレードランナーを喰らった際に、どうにかカウント2で肩を上げた場面では、オカダの意地が見えました。

恐らくブレードランナーがカウント2で返されたのは、これが初でしょう。

 

オカダに一気に流れが傾いたのは、掟破りのブレードランナーを炸裂させた場面。 変型ドライバーからのレインメーカーを豪快に叩き込み、遂に頂上決戦を制してIWGP世界ヘビー級王者に返り咲きました。

創立50周年ツアーを終えた新日本プロレスは、この日から51年目に突入します。 その51年目の新日本を支えるのは、紛れも無くこの男

オカダ・カズチカです!

 

半世紀を越えて新たな時代を迎える新日本に、相応しい新時代のエースだと思いますが、ブーイングを浴びまくった凱旋帰国試合からは想像できない程に、素晴らしいレスラーに成長を遂げた物です。

オカダが居るのなら、新日本はまだまだ安泰ですね!。

 

一方の敗れたジェイは、バックステージでオカダとの再戦に関して「オカダ、これまでだ。もう俺達は終わりだ。戦前はこれがお前にとって最後のタイトルマッチになると言っていたが、もう再戦はごめんだ。何でかって? 今日この時、東京ドームでうまくいく筈だった。今日お前に勝てないのなら、何の意味もない」と決別宣言。

更に「オカダ、おめでとう。ごめんとは言いたくない。後悔もない。これまでの決断に一つの後悔もない。8年前は自分がどこに行くのか、自分にどこまで価値があるのか分からなかった。今日が最良の日になる筈だった」と大きなショックを受けている事が、コメントからも伝わって来ますが、何か・・・ジェイって大きな試合で負ける度に、なんだかすぐ弱気になりますよね?

意外とメンタルが弱いのかね?

いやいや・・・これがジェイの芸風?なんで、恐らくある日を境に、普通にケロッとしてリング上に、いつも通りのクレバーなジェイが現れると思います。

それがジェイ・ホワイトです。

再びオカダとIWGPを懸けて、相まみえる事もある筈。

 

51年目の新日本プロレスは、オカダ・カズチカが引っ張り その好敵手としてジェイ・ホワイトが対角線に立ち、これからも名勝負数え唄を作り上げて行く事でしょう。