最近プロレス会場でのリングサイドにて、試合を撮影するカメラマンが観戦の邪魔だと問題提起されている様です。
正確にはこの問題は、昨日今日に始まった事ではなく ずっと昔からプロレス観戦をしてた人ならば、常々感じていた事だと思います。
日本のプロレスでは、専門誌やオフィシャルのカメラマン、テレビカメラマンとその補助スタッフなど・・・様々な人間がリングサイドでエプロンサイドに、肘をかけてカメラを持って陣取り、大きいテレビカメラが場外を所狭しと移動しまくり ケーブルを持った助手がそれを追い掛けて動き回ります。
カメラマンが良い写真や映像を撮るからこそ、雑誌や公式サイト、そしてテレビや動画サービスで、質の良い写真や映像を目にする事が出来る訳です。
それは良いのですが、ここで問題なのはリングと客席の間に、大勢のカメラマンが居るお陰で客席からは、リングの上の闘いが、かなり見え難くなると言う事。
お客さんは選手のファイトを観に来た筈なのに、特に最前列からはカメラマンの背中やお尻しか観えないと言う 全く望んでいない状況になってしまう訳です。
これも なかなか酷い話ですよね。
2階席やひな壇になっている会場の奥ならば、リングサイドに居るカメラマンも関係なく リング上が観えるかも知れませんが、最前列ではそうもいきません。
同じ高さで、目の前にカメラマン達がズラリと並んでたら、リング上もかなり見え難いし、グラウンドの攻防になると 更に見え難くなってしまいます。 場外乱闘になった際は、カメラマン達が鉄壁の壁を作り出してしまい 本当に何も見えなくなる事もしばしば。
プロレスのチケットは、決して安い物ではありません。
それなのに、最も高いチケットを購入した最前列のお客さんが、最も見え難くなってしまうという理不尽な仕打ち。
最も高いチケットを購入して カメラマンのお尻しか見えないという惨過ぎる仕打ち。
確かにカメラマン達も仕事なのでリングサイドで写真を撮るのは、しょうがない事だと分かっていますが、お客さんは団体の生命線とも言うべき高いチケットを購入して プロレスを観に来ているのだから、お客さんのプロレスを観る権利を奪う資格は無い筈です。
この点については、団体側が対処すべきだと思います。
高いチケットを購入してくれるお客さんを ないがしろにしてしまうのは良くないし、団体側も客商売をしている以上は、お客さんを第一に考えるのは当然の事。
写真を撮ってくれる記者さん達も団体にとっては必要でしょうから、お客さんの観戦の邪魔にならない場所に、外国のプロレスの様に記者席を設けるが一番最良の方法だと思うんですけどね。
今のカメラは昔よりも格段に性能も良いんだから、プロの腕ならば多少遠くたって 良い写真は充分に撮れる筈。
DDTの高木三四郎社長は、このカメラマン問題に関して「対策を考える」旨の発言をしていましたが、これは全団体が考えるべき大事な問題だと思います。
お客さんが居てこそのプロレス
何かしらの対策がなされるまでの間は、マスコミの人達も仕事である以上は止むを得ない部分はあるので、出来る事ならもう少し最前列のお客さんに配慮して撮影に励んでくれたら良いんですけどね。
最も大事にすべきは、お客さんである事は明白なので、興行会社として全プロレス団体が一刻も早く お客さん第一の対策を取って欲しい物です。