タイチの天翔十字鳳

プロレス界には、実に色々な種類の技がありますが、特にここ最近の技は、パッと名前を見ただけでは、どんな技なんだか、まるで検討もつかない物も多くなっている様に感じます。

そのうちの一つが、タイチが得意としている天翔十字鳳

 

最初に公式サイトの試合結果で、天翔十字鳳と見た時は何の事だか、全く分かりませんでした。

北斗の拳?

サウザー??

南斗鳳凰拳???

 

超人気漫画「北斗の拳」に登場する聖帝サウザーの得意技を彷彿させる天翔十字鳳の名前を プロレスの公式サイトで見かけた時は驚きましたが、フタを開けてみれば何て事はない、単なるトラースキックでした。

物凄く仰々しい名前ですが、単なるトラースキックです。

 

トラースキックは、タイチが若い頃から一貫して使用を続けていた得意技の一つでしたが、鈴木軍の一員としてノアに参戦していた2015~2016年辺りに、天翔十字鳳と改名して新たな必殺技として多用し始めました。

日本人選手では、グレート・カブキや丸藤正道など・・・トラースキックの名手は既に存在して居ましたが、日本ではトラースキックは繋ぎ技の印象。

同じくトラースキックを必殺技にしていたショーン・マイケルズは別格としても 日本ではトラースキックに必殺技のイメージは無かったので、敢えてそこに目を付けたのは、逆に良い選択だったかも知れません。

 

単なるトラースキックとは言ってもタイチの場合は、足が長いので足を伸ばすこの技は、物凄く見栄えも良いし、天翔十字鳳に行く前の両手を広げる構えもサマになっているんですよね。

タイチは他にも充分な必殺技を持ち合わせていますが、その中で倒れている相手が起き上がるのを待って炸裂させる天翔十字鳳は、実に見事なタイミングでズバリと決まるので、新日本のトップクラス相手でも技がヒットさえすれば 3カウントを取れるんじゃないか?と言う説得力はあるんです。

個人的には、推しの選手がタイチと試合をしている時は、ブラックメフィストが炸裂した時よりも天翔十字鳳がヒットした時の方が、ヒヤリとしてしまいます。

 

まぁタイチは、以前から何気に蹴り技は得意にしていたので、蹴り技をフィニッシュにしたのも あの説得力を出すのも良く考えれば納得なんですけどね。

 

ちなみに天翔十字鳳とは、北斗の拳の聖帝サウザーの得意技ですが、トラースキックに天翔十字鳳の名前を使うのは、微妙に納得いきません。

まぁあの両腕を広げる構えが、サウザーの天翔十字鳳の構えなんでしょうけど、ちゃんと両手で相手を切り裂いて欲しかったです(無理)