武藤の欠場でタッグ戦線が新たな局面へ

NOAHの武藤敬司が2.8都内で会見を行い、左股関節唇損傷により長期欠場する事を発表し、同時に丸藤正道と共に保持するGHCタッグ王座も返上する事を併せて発表しました。

 

昨年11月に奪取したGHCタッグ王座も奪取した事で、史上2人目となるメジャー3団体のシングル王座とタッグ王座の完全制覇を達成する偉業を成し遂げ、58歳にしてプロレス界に”武藤敬司あり”を見せつけていただけに、今回の欠場と王座返上は実に残念です。

痛む膝をこらえながら封印した筈のムーンサルトプレスを披露する等 とことん自分の身体を痛めつけて来た武藤ですが、ここに来て膝に続いて股関節も負傷となると武藤の今後の活動に大きな影響が出て来そうです。

 

「今年の1月1日の日本武道館試合後くらいから、左の股関節が痛くなりましてですね。未だに歩く事もままならない状態で、病院に行ったところ、長期欠場した方が良いんじゃないかと聞いて、その旨を会社に伝えて。結論を言うと長期欠場をする事になりました。GHCタッグチャンピオンであるパートナーである丸藤選手には申し訳ないのですが、断腸の思いでベルトを返上する事になりました」

 

以上が会見での武藤のコメントで、現在は歩くのも困難と言う位で、欠場も長期にわたる見通し。

いつ頃の復帰になるのかは正直分かりませんが、武藤のNOAHとの選手契約は2年なので休んでいる間に、契約期間が終了なんて事になったら それこそ洒落になりません。

現在の年齢とコンディションを考えたら、決して無理は良くないですが、契約期間にしても選手生命にしても 武藤に残された時間が少ないのは事実。

ですが、ここは焦らず 少しでも良い状態で戻って来れる様に、治療に努めて欲しいですね。

 

穴のあいた形となったGHCタッグ王座ですが、武藤&丸藤と言うプロレス界の誇る2大天才タッグはかなり魅力的で、超・強力チームでした。

どのチームが天才タッグから王座を奪うのか?と言う焦点があっただけに、テーマは無くなってしまいましたが、今後は王座決定戦を行う予定です。

時期王者がどのチームになるかは分かりませんが、どうせ王者になるのなら武藤&丸藤を倒して王者になった方が箔も付くだろうし、王座を争う事になる選手達も残念な思いだったでしょうね。

 

NOAHのタッグ戦線は、武藤の欠場により新たな局面を迎える事になりますが、天才タッグに負けないインパクトを持つチームとなると、なかなか難しいと思います。

しかしNOAHのタッグ戦線を引っ張っていくべく、直接対決こそ直ぐには出来ませんが武藤&丸藤を越えるチームの出現が望まれます。

恐らくは若い選手達が出て来るでしょうから、有る意味では対戦こそしない物の世代闘争が幕を開けます。

 

勝敗の問題ではなく 存在感で武藤&丸藤を越えるチームとなると、NOAHのみならず日本マット界を見渡してみても そうそう居るものではありませんから、並大抵の事ではこの世代闘争を勝ち抜く事は出来ません。

とか言って もう一つのベルトがある・・・と言っていた小川良成がしれっとタッグ王座決定戦に名乗りを上げて来るかも知れないし、金剛に新規加入した船木誠勝らも参戦して来るかも知れませんので、本当に世代闘争になるのかは分かりませんが、なんにせよNOAHのタッグ戦線は新たな展開を迎える事は、もう確定事項です。

 

果たして どんなチームが飛び出て来るのでしょうか?