エル・サムライはその長いキャリアの中で、数多くの必殺技を使用していましたが、その中でも有名なのはリバースDDT系だと思われます。
しかし垂直落下式リバースDDTなどの一撃必殺技を編み出すまでのサムライの必殺技といえばサムライボム。
個人的には、なかなか好きな技だったのですが、技の形としてはジャンプを加えて両膝で着地するサンダーファイャーパワーボム。
1994~96年頃に、フィニッシュとして多用していたでしょうか。 サムライはあの体型なので、どう見てもパワーがある様には見えませんが、あれでなかなかどうして しっかりとボム系の技も得意としていました。
個人的にベストなサムライボムは、1994年のスーパーJ-CUP一回戦で行われた茂木正淑との一戦で、この試合でのフィニッシュになった訳ですが、茂木をヒョイと肩の上まで持ち上げ豪快にズドンと叩きつけるサマは、なかなかの迫力でした。
パーフェクトな決まり具合だった事は勿論大きいのですが、現在のようなネット環境もない時代だったし、この時が恐らく地上波にサムライボムがのったのが初だった事もあってか、大きなインパクトもありましたね。
獣神サンダー・ライガーとの一戦では、お互いが得意するライガーボムとサムライボムを一発ずつ繰り出し お互いがカウント2で返す攻防は見応え十分で、同系統の技をライバルであり盟友だった二人が使用していたからこそ、その攻防には熱い物がありました。
エル・サムライは特に好きな選手…という訳でもありませんでしたが、このサムライボムは好きな技でした。
ちなみにサンダーファイャーパワーボムの創始者である大仁田厚とサムライは、団体も階級も違うので縁もゆかりも無かったのですが、闘魂Vスペシャルのゲストに、サムライが呼ばれた際にサムライボムを仕掛けているシーンを観た田中ケロちゃんが「大仁田のファンなの？」とサムライに質問する一幕も。
それに対するサムライの答えは
「違う」でした（笑）