遂にドームに響き渡ったデ・ハポンの大合唱

4年目の悲願でした。

遂に東京ドームに響き渡った「デ・ハポン」の大合唱。

 

選手層の厚い新日本プロレスでは、選手の数だけ ファンも分かれるとは思いますが、内藤哲也ファン もしくはL・I・Jファンは、この日ほど待ちわびていた日は無いでしょう。

 

このドーム大会のメインは、IWGP世界ヘビー級王者・SANADAに内藤が挑戦する一戦。

昨年NJCで、L・I・Jを脱退して内藤をも撃破してNJCを制覇した勢いで、オカダ・カズチカからIWGPを奪取したSANADA。

これまでの不振が嘘のような活躍で、G1を制覇して、ドームでのIWGP挑戦にこぎ着けた内藤哲也。

 

かつて新日本と全日本の次期エース候補と呼ばれ、内藤に導かれ同門として肩を並べ、そして袂を分かち新日本の頂点を決めるリングに立った2人の決着戦としては、これ以上無い最高の舞台となりました。

純粋に今年一発目のビックマッチのメインとして、それに相応しい好勝負だったと思います。

 

25分を超える試合は、正しく一進一退の攻防でしたが、勝負の鍵を握ったのは、内藤が放った掟破りのデッドフォールでしょうか?

L・I・Jを脱退してからのSANADAの新必殺技で、NJCでは内藤自身もこの技に苦杯をなめています。

その破壊力を身をもって知っている内藤だからこそ、心理的な揺さぶりを兼ねて敢えて使用したのでしょう。

やはり その効果が絶大だった事は言うまでもなく ここからのデスティーノで遂に決着。

 

IWGP世界ヘビー級となってからは、内藤はこれが初戴冠となります。

IWGPの歴史が書き換えられてしまった以上、IWGPの歴史に内藤の名前が刻まれたのは、内藤ファンとしても少しホッとしています。

 

まぁ この内藤勝利が、新日本にとって良い事なのか悪い事なのかは、正直分かりません。

新日本が未来に向かって動き出すのなら、SANADAが本当の意味で内藤越えを果たして王者で有り続ける事がベストだったかも知れません。

しかし時代は、まだ人気、発信力、影響力に秀でている内藤を選んだという事

時代に逆行すると言われるかも知れませんが、SANADAは実力だけでなく それらの面でも内藤を超える事が、これからの課題になるのでしょう。

 

そして迎えた大会の締めは、4年前にKENTAに邪魔され、出来ずに終わった「デハポン」締めの大合唱

 

内藤が目標としていた事の一つが叶う瞬間だったのですが、そこに現れたのは何とEVILとディック東郷の2人。

2人は「大合唱なんてさせねぇよ」と当然のように内藤を襲撃

不意を突かれ大ダメージを受ける内藤をみて誰もが

 

「またか…またなのか」

 

と思った瞬間に、内藤を救いだしたのは先程まで内藤と激闘を繰り広げていたSANADAでした!

 

EVILをシャイニングウィザードでぶっ飛ばすと、まるでL・I・J時代を彷彿させる内藤との連携で、残った東郷も排除。

これは熱すぎる展開でした。

袂を別ったとは言ってもSANADAは、決して内藤と喧嘩別れした訳ではないし、立ち位置が変わっただけで根底にある レスラーとしての信念は何も変わっていません。

これでSANADAが、L・I・Jに戻るとかそういう話では無いですが、純粋にメイン終了後のリングに最後に立つべき人間は「メインで勝った男」

それを邪魔するEVILが許せなかったからこその行動だったんでしょうね。

悔しさはあるにせよ自分に勝った内藤に、最後を締めてもらいたかったのだとも思います。

 

そして遂に迎えた東京ドームに響き渡る「デハポン」の大合唱。

 

内藤ファンはこの時が来るのをどれ程待ちわびていたか…

勝った内藤はこれから主役として 新日本を引っ張る事になります。

負けたSANADAも男をあげました。

乱入したEVILも見事なやられっプリで、良い仕事をしたと言えるでしょう。

もっと言うなら4年前のKENTA乱入があったからこそ、ここまでのハッピーな空間が出来上がったと言っても過言ではありません。

 

客入り的には、まだまだ寂しいドーム大会でしたが、4年越しの「デハポン」締めを達成した 今年のドーム大会は充分に成功だったと思います。

内藤のコンディション的には、これが最後のIWGP戴冠になるかも知れませんが、SANADAのこれからの巻き返しと共に、今年の新日本は大きな期待感に溢れています。