ボルチン・オレッグ衝撃デビュー戦に高まる期待

選手層の厚さでは、国内の団体でもトップクラスの新日本プロレスですが、ライオンマークを背負うべく 2023年にまたもや新たなラングライオンが誕生しました。

4月2日の後楽園ホール大会で、待望のデビューを果たしたのは、カザフスタン出身の大型新人ボルチン・オレッグ

 

年齢は30歳とプロレスデビューとしては、やや遅めのデビューではありますが、2022年のレスリング世界選手権でフリースタイル125級5位入賞という素晴らしい実績を積み重ねてきました。

超新星とはいえ、その見た目はヤングライオンにはとても見えないし、まず身体付きからしても筋骨隆々で既に充分に強そうですからね。

 

今年の1月4日東京ドーム大会で、エキシビション戦にも出場していますが、本デビューとなるこの日は、海野翔太、田口隆祐と組んで、ザック・セイバーJr.、ロビー・イーグルス、藤田晃生組と対戦。

デビュー戦でいきなりTV王者のザックと対戦というのも、普通に考えれば無茶な話ですが、それもボルチンの潜在能力の高さと期待値の高さの表れでしょうね。

 

そしてボルチンは、見事に期待に応えて見せました。

 

同じヤングライオンとはいえ、先輩にあたる藤田を何度も飛行機投げで、投げ飛ばし、ザックにフロントネックロックを極められても、豪快に投げ捨てて脱出するなど、そのポテンシャルの高さを存分に見せつけます。

最後はザックの腕ひしぎ逆十字固めに極められ、無念のギブアップを喫してしまいましたが、デビュー戦としては上々の出来でしょう。

「絶対に勝ちたかったけど、レスリングの技だけでは勝てないので、これからいっぱい練習して関節技も覚えて打撃技を覚えて、次の試合に向けて、勝ちたいと思います」

試合後のコメントからは、ボルチンの悔しさも伝わりますが、幾らレスリングで実績を残しているとはいえ、プロレスデビュー戦でいきなりザックを目の前にしては、今回の敗戦は当然の結果です。

 

しかし確実に、ボルチンの将来性に期待を持たせる物は、充分すぎる程に残せたと思います。

確かに年齢的に、時間はたっぷりある訳では無いでしょうが、今回のデビュー戦での闘いぶりを見ていると、ボルチンが上位に食い込んでくるのには、そこまで時間はかからないと思います。

恐らく35歳になるまでには、ヘビー級の第一戦に身を置いているのではないでしょうか?

 

近年の外国人留学生で言えば

ジェイ・ホワイト

デビット・フィンレー

ジュース・ロビンソン

アーロン・へナーレ

彼らも素晴らしい活躍をしていますが、ボルチンもそれに負けないだけの活躍は出来る選手だと思います。

しかも極めて近い将来に。

 

「TEAM NEW JAPAN」からのプロ転向は、岡倫之以来2人目となる訳ですがコーチの永田裕志は「いや素晴らしかった。オーカーンなんて目じゃないよ」と大絶賛。

まぁ、一切関係ない筈のオーカーンの名前が何故ここで出てきたのかはさておき・・・ボルチンの近い将来が楽しみなのは間違いありません。

あと数年以内に、ボルチンが新日本の勢力図を大きく塗り替えるんじゃないでしょうか。

 

一つだけ欲を言うなら、将来的にボルチンが第一線に参入してくるタイミングで、リングネームを別の物に変えて欲しい気もします。

いや 何となくですけど。