全日本退団のジェイクに大仁田厚がラブコール

年内で全日本プロレスを退団する事が決定したジェイク・リーに追随するかの様に同じく退団が発表されたTAJIRIとイザナギ。

実力派のベテラン達が抜けて、全日本は激震に見舞われる事になりましたが、それは先の見えない大海原に飛び込んでいく退団選手も同じ事。

 

その噂を聞きつけた”あの男”が、ここで声を挙げました。

邪道こと大仁田厚です。

 

大仁田にとっては全日本は、プロレスラーとして生を受けた古巣ともいえる団体。 その古巣の窮地に、やはり黙っていられなかったのでしょうか?

大仁田は「全日本プロレスに電流爆破を持っていく!」と勝手に宣言するや、全日本の来年2月4日の東京・エスフォルタアリーナ八王子大会で、電流爆破戦を開催する事まで、何の権限かあるのか一方的に発表してしまいました。

 

これが実現するかどうかは分かりませんが、デスマッチなんてやりたくないのに巻き込まれる選手が居たとしたら気の毒でしかありませんが、もし全日本で電流爆破となれば確かに話題にはなります。

 

「最近、主力選手が続いて離脱して大変だって聞いたからだよ。俺なりのやり方で古巣を助けられれば。邪道の恩返しじゃ」とあくまで恩返しであることを強調。

人情に厚い大仁田らしくもありますが、多少打算的みたいな物も見えると思うのは、穿った見方でしょうか?

 

全日本の救済と同時に、退団したジェイク・リーに関しても言及。

「体といい佇まいといい、何か雰囲気を感じた。全日本を離れるなら、一度俺の所に来ないか? 一人で生き抜く術をいくらでも伝授してやるよ。どこに行くにしても、一度爆破を経験しておけば新境地が開けるぞ。髙山選手も曙選手も、爆破を経験して『世界が変わった』と言っていた。お前も経験しておくべきじゃないか?」

これまで大仁田とジェイクには、接点などほぼ無かっただけに、このラブコールは意外な気もしますが、9月18日の「50周年記念大会」で、ジェイクに自らと同じ邪道の匂いを感じたと大仁田は言います。

 

ジェイクが大仁田の元に付くのかは正直微妙ですが、大仁田は「強さ」はともかく、プロレスラーとしての表現力や存在感の出し方は、現役選手の中でも群を抜いているので、元・三冠王者のジェイクにとっても学ぶべき部分が有る事は、間違いありません。

 

更には「あの団体の〝またぎ方〟を教えてやったっていい」とまで。

あの団体とは間違いなく新日本プロレスの事を指しています。

棚橋弘至やザック・セイバーJr.からも新日本参戦を勧められているし、当のジェイクもG1参戦をかねてから口にして来ており、全日本を退団した今 今まで以上に新日本を強く意識しているのは確定事項でしょうから、大仁田はそこに目を付けたのでしょう。

 

実際に大仁田は、1999年当時の新日本で絶対的な権力を持っていたアントニオ猪木や長州力とは、水と油の関係に有りながらも 大仁田なりのやり方と圧倒的な存在感で、東京ドームでの新日本参戦を果たしているばかりか、長州との電流爆破まで実現させています。

流石に既に引退していた猪木との電流爆破までは、実現しませんでしたが、ここまで自分の世界に新日本を引きこんだ大仁田流のやり方は、好き嫌いは別として見事でした。

 

「乱入にもやり方がある。個性を生かさないと大きな団体にはすぐに飲み込まれてしまう。俺の所に来れば、その辺も伝授するぞ」

この大仁田のセリフには、成功談なだけに実に説得力も有ります。

 

仮にジェイクが大仁田に師事するとしたら「強さ」とは別の部分で、一回りジェイクがプロのレスラーとして成長しそうではありますが、大仁田の存在が逆に新日本に上がる為のネックになりそうでも有るのが何とも微妙な所。

現在の新日本に、昔ほどの大仁田アレルギーは無いかも知れませんが、好意的な感情も無い様に思います。

でも大仁田の事だから、それでも大国・新日本を掌で転がしてしまいそうで、厄介な存在である事には間違いありません。

 

全日本から離れて大海原に飛び出したジェイク・リーの行く末は?

そして本当に、全日本で大仁田の電流爆破も実現するのか??