特別な思いを抱きザックが故郷ノア帰還。

現在 新日本プロレスで活躍中のTMDKのザック・セイバーJr.。

いまや彼は新日本に無くてはならない外国人選手で、群雄割拠の新日本においても間違いなく中心選手の一人。

新しいファンは知らないかもしれませんが新日本にくる前の若き日のザックが、ノアで留学生としてプロレスを学んでいたのは有名な話で、新日本のヘビー級に主戦場を移し、トップ選手となったザックの里帰りが、今 注目を浴びています。

 

ノア帰還

 

2015年末まで、ノアでファイトしていたザックですが、2017年に新日本に初登場してからノアのリングに上がるのは、実に8年ぶり。

清宮海斗とノアに国内武者修行をする事になった大岩陵平のノア初陣の対戦相手として選ばれたのが、古巣帰還を果たしたザック。 そしてそのパートナーになるのが、ノア時代にそのザックと行動を共にして 師匠格にあたる小川良成。

これは何とも興味深いマッチメイクです。

 

あくまで”新日本のザック”としてノアに参戦するという形ですが、これは当時からノアを観ていたファンや、ザック自身からすれば、なかなか思い入れの有る一戦になると言えます。

団体の枠を越えた清宮&大岩のタッグが、ノアでどんな風を巻き起こすのかも大きな注目点ではありますが、あれから大きな成長を遂げたザックが、8年ぶりのノア参戦というだけでも期待は高まりますが、パートナーを努めるのが小川というのも注目すべき点。

 

まだ若かったザックに、公私に渡り様々な事を教えてくれたのは、尊敬する大先輩であり、師匠でもある小川で、ザックは小川の事を「史上最高のレスラーの一人」と評します。

それだけに、久々にリング上で小川と再開出来る事については、当人にしか分からない特別な感情はあるでしょう。

 

「8年間の成長を見せる」とか「恩返しをしたい」とか、そんなセンチ事を現在のザックが口にするかは分かりませんが、心の奥底には間違いなく そんな想いはある筈です。

「ノアで過ごした4年半は私のキャリアだけでなく、人生の中で最も重要な期間だった。23歳だった自分をとても親切に扱ってくれたノアには、一生感謝し続けるだろう。またノアに戻ることを幸せに、そしてとても自然な事だと感じている」と留学生時代の恩義は素直に口にしたザックですが、ゴングがなれば、そんな事は関係ありません。

清宮も大岩もとことん バキバキに極めまくって欲しいですね。

 

それが団体や師匠・小川とノアファンにあの時の恩を返す事にも繋がります。 何より再び小川とタッグを組む事は現在のザックにとっても得る物は大きいでしょう。

それは大岩にしても トップ選手である清宮にしても同じ事で、せっかく日本屈指のテクニシャン小川が、ザックとプレミアムなタッグを結成するのだから、2人にはありとあらゆる物を吸収して貰いたいですね。

まぁ大岩に関しては、せっかくノアに来たのに「新日本のザック」と闘う事に一見すると意味はないようにも見えるかも知れませんが「小川&ザック」と闘う事には、大きな意味があると思います。

大岩にとっては、これが飛躍に繋がる一戦となるかも知れません。

 

ザックの今回のノア参戦は、懐かしさと新鮮さが同居する一戦でもあり、2団体の選手が入り交じった交流戦のようでもあり同窓会のようでもある一戦。

4者4様の思惑が入り乱れて交わる事で、どんな化学反応を起こすのか?

かつての師弟タッグvsこれからの新世代タッグの行方は??