バレットクラブ4代目リーダーであるジェイ・ホワイトの追放は、その後のバレットクラブに大きな影響を及ぼしました。
リーダー不在に揺れるバレットクラブに突如加入してきたのは、追放が決定的となったジェイに、シレイリで一撃を与えたデビット・フィンレー。
自らが新リーダーになると豪語していたフィンレーに反発をしたのは、ジェイの事を未だに思っていたエル・ファンタズモ。
この2人を中心に、バレットクラブの内紛が勃発して、リーダー問題を巡るバレットクラブは、その先行きが全く分からない状態となってしまいました。
しかし4・8新日本プロレス両国国技館大会で、一応の決着はみたのでしょうか?
この日の試合では、相変わらずフィンレーとファンタズモは、不協和音を感じさせながらのタッグでしたが、ファンタズモがCRIIでマスター・ワトを下して試合には、見事に勝利。
しかしこの試合後
ついに事件は起きました。
フィンレーが、NEVER無差別級王者のタマ・トンガに、試合後にも関わらず暴行を加えていた所をファンタズモが静止したのですが、元々確執がある2人は次第に乱闘に発展。
今までは、どうにか同ユニットとしての体裁は保っていたと思われますが、この時点で空中分解は決定的。
しかし ここから更に衝撃的な展開が待ち受けています。
突如KENTAがフィンレーに加勢し、ファンタズモにgo2sleepを食らわせ まさかのファンタズモとの決別。
フィンレーに不信感をもっていたファンタズモに対して「気持ちは分かる」としていたKENTAだけに、この行動は少し意外でした。
更に衝撃的の展開だったのは、ファンタズモのタッグパートナーでもあり、共に何度もIWGPJr.タッグを巻いた事のある石森太二。
ここは流石に、ファンタズモの救出にのかと思いきや、何とファンタズモに決別の急所蹴り!
完全に孤立状態となったファンタズモに対して 最後にフィンレーは、非常にもシレイリで殴打し、完全にKOしてみせたのです。
これは実質的に、フィンレーがリーダーとしての本格始動と、ファンタズモの実質的な追放を意味します。
フィンレーとファンタズモが仲直りする事はなかなか難しいとは思っていましたが、やはり回りのメンバーを巻き込んでの追放劇は、衝撃的なものがあります。
バックステージに意気揚々と現れたフィンレーは「こいつらは俺の哲学を理解している。俺はバレットクラブの前リーダーの頭蓋骨を割って、少なくとも2か月は人前に出られなくしてやった。何千マイルも離れた場所にいながら、いまだにクラブの名前とロゴを使ってやがる。だから会社から追放されたんだ!」と遠く離れた場所にいるジェイまでも批判。
更にたった今 追放したばかりのファンタズモに対しても「お前はリーダーについて語り過ぎた。問題だったのはリーダーではなくメンバーだ。だから俺が選別した」と非常な切り捨て宣言。
NJCも準優勝に終わったフィンレーなので、どうなる事かと思いましたが、どうやらこれからが本格的なフィンレーによるバレットクラブの始動のようです。
フィンレーの意にそぐわないメンバーは、切り捨てられるフィンレー至上主義となりそうな感じですが、果たして新たなバレットクラブは新日本にどのような爪痕を残すのか?
確かに前リーダーのジェイもタマ・トンガを追放した過去はありましたが、認めているメンバーに対しては、強い仲間意識はあった様に感じました。
それがフィンレーは、タッグマッチで自分の乱闘に夢中になり、やられているKENTAを見殺しにした事があり、そこを追求されても「俺の勝利がクラブの為だ」と全く意に介さない様子だったので、仲間よりも”自分の感情優先”なのかな?という印象を受けました。
「これは俺のバレットクラブ、バッド・アスなクラブだ。THE REBELの時代が始まった」
フィンレーのこの予告は、今後の
新日本に大きな影響を与えそうです。
そして居場所を失ったファンタズモの行方は!?