プロレス界の歴史に残るとんでもない快挙が達成されました。
その快挙を達成したのは、新日本プロレスの永田裕志。
そして、その歴史的な舞台となったのは、2.19全日本プロレス後楽園ホール大会
三冠ヘビー級選手権として王者・宮原健斗vs永田裕志の一戦が組まれたのですが、まず宮原は永田の事を「新日本で居場所の無い選手」と評していたにも関わらず、永田の王座挑戦を受けたのは、王者として素晴らしいと思います。
第一線から後退している他団体の選手に、ベルトを獲られる事にでもなってしまえば、それこそリスクしか無いので、この試合を受けた事に関しては、宮原の絶対の自信と器の大きさを感じ取れる事が出来ました。
そして試合が、いざ始まれば宮原健斗は、やはり素晴らしい王者でした。
その王者を相手にするにあたり、永田も肉体的には衰えたと言え、その技術は今なお健在の かつて「ミスターIWGP」と呼ばれた時代を彷彿させるかの様な素晴らしいファイト。
宮原必殺のシャットダウンスープレックスだけは、徹底的にディフェンスしながらも白目式腕固めやリストクラッチ式エクスプロイダーで、徐々に宮原を追い込んでいくと 最後は側頭部に強烈な蹴りからの岩石落とし固めで3カウント。
永田裕志が54歳にして全日本プロレスの至宝を奪い、新・三冠ヘビー級王者に輝きました!
これにより永田は、新日本、全日本、ノアと日本のメジャー3団体の主力王座であるIWGPヘビー級、三冠ヘビー級、GHCヘビー級王座を獲得した史上5人目の選手となりました。
加えて永田は、IWGPタッグ、世界タッグ、GHCタッグと3大タッグも獲得しているので、この両方を無し得ているのは史上4人目
更に永田の凄い所は、G1クライマックス、チャンピオンカーニバル、グローバルリーグと3大リーグ戦までも制覇しているので、メジャー団体のシングとルタッグ王座、そしてリーグ戦の全てを完全制覇している史上初のレスラーという事になります。
これは凄まじい快挙。
今後これを永田に次いで、達成できる選手はもう出てこない事も充分に有り得る程の快挙です。
永田は間違いなく日本のプロレス界に、名を残しました。
天龍源一郎の保持していた52歳2ヵ月の同王座最年長戴冠記録も更新と、とにかく新記録づくしの永田は止まりません。
「このベルトを持っている限りは、この全日本プロレスを盛り上げます。まだまだ行くぞ。1、2、3、ゼア!!」と敵地で高らかに勝利宣言。
早くも時期挑戦者として石川修司が現れ、永田の次なる闘いは始まっていますが、永田は全日本のリングでどんな防衛ロードを見せてくれるのでしょうか。
新日本ファンとして、第三世代ファンとして今回の永田三冠王は、メチャクチャ嬉しいです。
タイミングとチャンスさえ有れば、まだまだやれる!その証明にもなったと思うので、いずれIWGP戦線に戻ってくる永田の姿も見たいですね!
永田の凄さを再認識したのと同時に、今回このタイトルマッチを組んでくれた全日本と宮原には、本当に感謝です。リスクを恐れない姿勢は、カッコ良かったと思います。
新王者になった事で、気を良くした永田は「20歳は若返った」と語り、何と「74歳まで現役宣言」。
願わくばプロレス界全体が、永田のようにグッドコンディションで実力のある選手は、年齢に関係なく活躍できる環境になって欲しいと思います。
まぁ 一番ベテランを隅に追いやる環境なのは、永田の所属する新日本プロレスなのが、困ったもんなんですけどね(汗)