本来ならプロレスでは、原則顔面へのパンチは禁止とされていますが、中には天龍源一郎に代表される様に、積極的に顔面パンチを得意技に組み込んでいる選手も居ます。
その殆どの使い手が、天龍やテリー・ファンクの様に荒々しいファイトをする選手や、エル・デスペラードの様なヒールレスラーが大半。
しかし 意外な所でベビーフェイスのテクニカルレスラーの中にもパンチを得意としている選手も居ます
それがKUSHIDA。
KUSHIDAと言えばJr.ヘビー級特有の華麗な空中技や、高田道場で培った関節技などのしっかりとした技術を持つ選手。
そのKUSHIDAの得意技としては意外な感じもしますが、正直これは如何なものか・・・
確かに、高田道場で総合格闘技の技術を磨いたKUSHIDAならば、そのバックボーンからして 格闘技的な技を使うのは納得なんですが、投げ技、飛び技、間接技などをの多彩な技を高い水準で使いこなす プロレスラーとして完成されたKUSHIDAには、パンチなんてのは、不要な技だと思うんですが・・・
あくまで個人的な意見ですが・・・
特徴的なのは、両手を振りかぶって片足をあげてからパンチを繰り出す そのフォームで、まるでピッチングのようなフォームだな・・・と思っていたら、本当にピッチングフォームでした。
KUSHIDAは若手の頃から、プロ野球選手の田中将大に似ていると言われていましたが、それを巧く利用してプロレス技に落とし込んだわけですね。
ここいらは、中々したたかです。
だからって技名に、そのまんま名前をつけるとは、安直すぎて・・・(笑)
もっと他に何かあったと思うですけど!
でも予備動作の多い技の割には、カウンターでもバッチリ決めて反撃の一手になる事も多いので、そこいらは流石だと思います。
ただどうしても気になるのは、投球フォームからのパンチとか・・・最早センスが、初期のタイガースマスクですね。