仙台大会で、鈴木みのるにより鈴木軍の年内解散宣言がなされ、了承済みだったメンバーも含めて、ファンの間でも解散を惜しむ声など、様々な波紋を呼びました。
そんな中で手ぶらのままで解散は出来ないと、19日に行われたタカタイチ興行で、年内最後のKOPW 鷹木信悟に挑んだタイチですが、激闘の末に敗戦。
最後こそ、プロデューサーとしてきちんと大会を締めたものの 選手としては内心は悔しくてしょうがなかったでしょう。
しかし いつまでも悔しがってばかりはいられないし、落ち込んでる暇も今のタイチにはありません。
年内最終戦となる23日の新日本プロレス 後楽園ホール大会では「鈴木軍ファイナル」と銘打たれた鈴木軍同士の8人タッグ戦が行われるのです。
タイチ&ザック・セイバーJr.&金丸義信&DOUKI vs 鈴木みのる&ランス・アーチャー&エル・デスペラード&TAKAみちのくで行われる鈴木軍の総決算とも言うべき豪華カード。
必要以上に馴れ合わずお互いを高め合う鈴木軍に相応しい、鈴木軍らしい最後だと思います。
だからこそタイチも「11年間の最後は、思う存分殴り合って終われれば良いのかなと。お互いでケジメつけるのが俺ららしいんじゃないの」と鈴木軍への思いを語ります。
しかし タイチにはこの試合にあたって、もう一つ成し遂げなければいけない事があります。
それは鈴木みのるが、解散理由としていた理由の一つが「もう俺の助けなんか要らねえじゃねえか。強えじゃねえか、みんな」と軍団の枠には、収まらない力を個人個人が身に付けてきた事に関係します。
思えば鈴木軍発足時から、鈴木と行動を共にしてきたタイチ。 当初のタイチはハッキリ言って弱く、太鼓持ちの小悪党といったイメージで、明らかに軍団の負け役でもありました。
それがノアJr.で無双をして、ヘビー転向後には新日本のヘビーとも真っ向からやりあえるだけの大きな成長を遂げています。
今のタイチは、あの頃とは違う事を皆知っています。
今のタイチは充分に強い事も皆知っています。
しかし タイチの中ではそれを証明するには、鈴木みのる本人にそれを刻み込むしかありません。 今まで鈴木にフォール勝ちをした事が無い訳ではありませんが、鈴木軍の解散が決まった今こそ 改めて 11年の自らの成長を刻み込む事こそが、タイチなりのケジメなのです。
「こんなとこでTAKAを潰してもしょうがねえし。11年間、最初から最後まであの人の隣にいた俺が、鈴木軍をきっちり終わらせたいと思ってる」
ボスの鈴木を別格としたら、この一戦に懸ける思いが最も強いのは、タイチなんじゃないでしょうか?
その思いの強さが、このコメントにも表れている様な気がします。
11年の歴史に終止符を打つ 鈴木軍の集大成ともいえる この8人タッグマッチは、鈴木軍の終わりであると同時に、鈴木を含めた8人の新たな始まりでも有ります。
その中で、タイチがどんな形でケジメを付けるのか?
大きな注目となりそうです。