2003年のG1クライマックスは、天山広吉が悲願の初優勝で感動を呼びましたが、NOAHの秋山準が初参戦するとあって大きな話題を呼びました。
秋山絡みの全てが、刺激的な初対決だったのですが、公式戦の中で当時キャリア3年10カ月の棚橋弘至とも対戦しています。
まだまだ団体のトップとも言えない 発展途上中の当時の棚橋が、業界でもトップクラスの秋山に適う筈もなく 善戦空しく敗れるのですが、想像以上に秋山を追い込み その成長ぶりを見せつけたのでした。
その棚橋の未来を実際に戦った秋山は、肌で感じ取ったのか 試合後にマイクを持つと
「オイ 新日本!棚橋は貰って帰るぞ!!」
と言い 棚橋の肩を抱いて 引き上げていったのです。
こんな問題発言をしておきながら この後、結局何も無かったのですが、この時の秋山に、どう言う意図があったのでしょうか?
棚橋の将来性を感じ取り 本気でNOAHに欲しかったのか?
当時のNOAHの次世代ヘビーは、力皇猛、森嶋猛でしたからね。
供に強さこそ感じる選手でしたが、人気や華と言う面ではエースに育てるには厳しかったし 丸藤正道、KENTAは、今でこそヘビー級でやってますが、当時は完全なJr.ヘビーだったし 棚橋を欲しいと思うのもしょうがないか?
それとも棚橋を上に押し上げる為のリップサービス?
NOAHに連れて帰る訳じゃないのなら他団体の事なので、関係無い筈ですが 業界の発展の為にこの発言なら 秋山は素晴らしいです。
これ以降 秋山が新日本に上がる事も
棚橋がNOAHに上がる事も 数える程しか無く
2人の絡みに関しては、全く無い状況だったので、この話は中途半端にここで終わります。
恐らく今後も無いでしょう。
今となっては、発言の真相は語られる事も無いので分かりません。
この数年後に、棚橋は日本マットを代表するレスラーになったのは周知の事実ですが、あの時 棚橋をスカウト?しようとした秋山の目に狂いは、無かったと言う事ですね。
棚橋も後年 秋山に認められたようで嬉しかったとは、語っていました。
しかし新日本ファンからすれば あの時 本当に棚橋をNOAHに連れて帰られなくて良かった・・・
もし棚橋が居なかったら新日本は、この後 迎える事になる暗黒期を乗り越える事は出来なかったでしょうね。