ケンドー・カシンが、海外修行から帰って来たのは1997年。
素顔のヤングライオン時代は、Uインターとの対抗戦で潜在能力の高さを見せつけ 将来は、きっと凄いレスラーになる！と大いに期待していたのに、凱旋試合は、何ともパッとせず ひたすらナウント掌低を繰り返し 山崎一夫にあっけなく敗戦。
正直 期待外れでした。
しかし その後のシリーズでは、徐々に本領を発揮して新日本Jr.のトップ戦線に食い込んでくるや年末には、大谷晋二郎のIWGPJr.ヘビー級に初挑戦。
色々な角度から各種・腕ひしぎ逆十字固めで、大谷を苦しめるカシン
そのバリエーションの豊富さに、驚くと同時に
この頃既に「カシン良いんじゃね？」と思ってました。
そして試合終盤 大谷をコーナーに座らせて雪崩式を狙うも 叩き落とされてしまうが、諦めず再び向かっていくカシン
またもや叩き落とされ それでも諦めず大谷に飛び付き
何と雪崩式腕ひしぎ逆十字固め！
カシンの飛び付き逆十字固めは、好きな技でしたが、まさか雪崩式からこんな入り方が、出来るなんて思いもしませんでした。
この頃既に「カシン凄くね！？」と完全に、手の平返しをしていました。
寝てる相手には、勿論の事
四つん這いの相手 立っている相手
コーナー最上段にいる相手
正に、どの体勢からでも腕ひしぎ逆十字固めに入る事の出来るカシンは、プロレス流の間接技をひとつ進化させたと言えます。
問題児と言われたカシンですが
それが、プロレス界に残した功績でもあります。