田口隆佑と言えば圧倒的に、どどんのイメージですが、ああ見えて実は多彩な技の持ち主だったりします。
あのキャラクターに騙されがちですが、隠れた実力者で意外な技も器用に使いこなし、その一つが円盤中毒と言う技です。
最終的には単なるダイビングボディプレスですが、大きく違うのは、空中姿勢で自身の体を180°旋回させながら相手をプレスする。
棚橋弘至も似たような旋回式のハイフライフローを使いますが、あれよりも90°大きく旋回する事になります。
田口は凱旋帰国後は、どどんを絶対的なフィニッシュとして活躍して来ましたが、2008年に入ってからは自身の幅を広げる為に、この円盤中毒を開発し 新たなレパートリーに加えている。
とは言っても、そこは田口
使い始めは、ことごとく相手にスカされまくり 出す度に出す度に自爆の連続となり、本人いわく「100発0中」の必殺技でした。
いや、そもそも1回も当たった事すら無い技を必殺技と言って良いものか、悩むところですが……いや必殺技ではないな(汗)。
それでも どどんと同様に、勝負所で避けられまくりながらも根気よく使い続け、ZERO-ONE MAXとの対抗戦では、かつての新日Jr.黄金期を支えた一人である大先輩の高岩竜一から、シングルマッチで遂に円盤中毒をクリーンヒットさせ、見事勝利している。
これからの新日を支えていくであろう当時の田口が、かつて新日を支えた高岩を撃破したのは、対抗戦の結果以上に大きな意味があり、団体は違えど世代交代を感じさせた試合でもありました。
・・・と同時に、これで円盤中毒も晴れて必殺技になった訳であります。
たった一回のフィニッシュで、必殺技になるかどうかは置いといて・・・
正直な所 どどんは、ネーミングからして微妙な技だなとは思っていたので、これを新フィニッシュに選択したのは、良かったのではないかと思います。
円盤中毒と言うネーミングも微妙と言えば微妙なんですけどね(笑)
そんな事があったのでこれからは、てっきり円盤中毒をメインの必殺技に据えて行くのかと思いきや、これ以降は円盤中毒で勝つ事もほぼ無く それどころか使用頻度すらかなり少なくなってしまいました。
円盤中毒とは一体何だったのか・・・
何だかんだ言ってる内に、田口は変なキャラクターに開眼してしまい 気が付いたら円盤中毒は、どこかにいっちゃいました。