新日と全日どちらのバックドロップが凄いのか!?

全日本プロレスの三冠王者・諏訪魔は、佐藤耕平を相手に6度目の防衛を果たし、完全に安定期に入った感がありますが、その試合後に諏訪魔の前に現れたのはヨシタツ。

 

ヨシタツは諏訪魔に対しては、意外にも勝率は悪くないので「まだ俺が居るぞ」とばかりに、堂々の挑戦表明をします。

勿論これを「断る理由はない」諏訪魔が挑戦を受託した事で、諏訪魔vsヨシタツの三冠戦が決定した訳ですが、その中で巻き起こったのが「全日本のバックドロップと新日本のバックドロップ どちらが凄いかハッキリさせようじゃないか」と言う事。

 

2011年にも諏訪魔と永田裕志がチャンピオンカーニバルと三冠戦で連戦する中で、起こった論争ですが諏訪魔は、その辺りに拘りがある様で、新日本系のバックドロップの使い手と見るや もう黙ってられないんでしょうね。

実際にどちらの系統のバックドロップが、凄いかと言われれば意見が分かれる所でしょう。

 

新日本系で、有力な使い手と言えば

長州力、マサ斎藤

一撃必殺とは行かなかったかも知れませんが、供にレスリング出身だけあって 捻りを加えながら一気にブッコ抜くバックドロップは、迫力満点でした。

 

後藤達俊

サイドから抱えて鋭角に突き刺すバックドロップは、若手時代からの代名詞。馳浩を一度は心肺停止にまでした事で、一躍殺人バックドロップの異名を手にして、後藤自身は中堅ながらも これが決まれば上位陣をも喰う事の出来る正に必殺技です

 

ヨシタツ

ヤングライオン時代に、後藤から伝授され頭角を現すに至った技。一時期は封印していた物の今はここぞと言う場面で繰り出す奥の手のひとつ。

 

蝶野正洋

海外修行中に、ルー・テーズから伝授された低く早く叩きつけるテーズ直伝の低空バックドロップは、橋本真也からフォールを奪った事も。

 

永田裕志

鶴田2世の異名を持っていた事もあり レスリング仕込みのキレのあるバックドロップは、独特のホールドさえしてしまえば勝率100%を誇ります。

 

他にも意外な名手は居ますが、新日本の有名所はこんな感じで、全日本の選手に注目してみると

 

ジャンボ鶴田

相手の力量によって角度を自在に変え「バックドロップはへそで投げろ」を体現した完全無欠と言われたバックドロップ。三沢戦の三連発は、今なお語り草。

 

川田利明

正当なバックドロップと言うよりは、ウィリアムスばりの危険な角度のバックドロップ。敢えてフィニッシュにする事は無いが、あのタフな天山を仕留めた事もあります。

 

諏訪魔

毎回バックドロップ論争を巻き起こす張本人ですが、鶴田の後継者とも言うべき全日本のエースであり バックドロップの名手。永田との論争の時にもお互いに、自慢合戦になってましたが、こちらもホールドすれば勝率100%

 

小川良成

数少ない抱え式バックドロップの使い手で、躍動感のある通常のバックドロップ連発から 最後はエビ固めの様にガッチリ押さえ込む 抱え込み式が、必殺パターン。

 

渕正信

低空ながらも これでもかとばかり連発で、後頭部を的確に叩きつける 決して派手ではないが、渕のエグい攻めの最後に持ってくる締めの大技。

 

両団体の主な使い手は、こんな感じだと思いますが、旧・全日本出身の選手なら森嶋猛も名手として該当すると思いますが、森嶋はNOAHに移籍してからバックドロップを必殺技として確立させたので、今回は除外しています。

さて本題の「どちらのバックドロップが凄いか?」と言う事ですが、こんなのは正直 答えなんて無いですよね。

同じ団体でも各々が、全く違う種類のバックドロップを使うし 習得に至ったルーツも違うので、あくまで個人の問題であって団体の問題では無いと思います。

 

ただ 団体で無く あくまで個人のバックドロップと言う観点でなら 美しさ・破壊力の点からジャンボ鶴田が、歴代でも一番じゃないかなとは思います。

かつて四天王が、何度もコテンパンにされた必殺技ですから その破壊力を疑う人も居ないでしょう。

 

次点では、後藤達俊の殺人バックドロップが大好きです。

馳が死にかけたと言う話はさておき、後藤のバックドロップは本当に銭を取れるバックドロップなので、例え後藤が試合にあっさり負けたとしても バックドロップさえ見れれば満足ですから。

 

どっちが勝っているかなんて数値化される訳でも 目に見える結果が出る訳でも有りません。

破壊力で勝っていても

美しさで勝っていても

説得力で勝っていても

それだけで、こっちが上だとか簡単に計れないのが、プロレス技の面白い所です。

 

結局は見る人の主観なんですけど、個人的には

一位 ジャンボ鶴田

二位 後藤達俊

こんな結果になりましたが、勿論他にも素晴らしい使い手は沢山居ます。