鷹木信吾のラスト・オブ・ザ・ドラゴン

鷹木信悟の必殺技ラスト・オブ・ザ・ドラゴン。

相手の腕を股下を通してロックしながら両肩に担ぎ上げた後に、前方に相手を回転させて開脚ジャンプを加えつつ 背中から叩きつける技。

 

鷹木の代表的な必殺技ではありますが、持ち技としての位置付けが途中で変わった珍しい技でもあります。

ドラゴンゲート所属時に開発し 当時は、ラストファルコンリーの名称で使用。 メインの必殺技として使用していたのは、MADE IN JAPANでしたが、そこから落とし方と高度に改良を加えて開発されたラストファルコンリーは、本当に滅多に出さない奥の手でした。

 

鷹木曰く「年に5回も使わないので一応奥の手」という事なので、位置付け的には三沢光晴のタイガードライバー91や 小橋建太のバーニングハンマーの様な隠し技的な奥の手だったと言えます。

しかし それが一変したのが鷹木が、2018年に新日本プロレス移籍してからの事。

何故かこれまでメインの必殺技だったMADE IN JAPANを封印して 新日本デビュー戦を豪快なラストファルコンリー改め、ラスト・オブ・ザ・ドラゴンで激勝。

その後の試合でもラスト・オブ・ザ・ドラゴンは、これまで通りの鷹木の最上級の技ではある物の「滅多に出さない奥の手」ではなく 相手が格下な場合を除き 通常時から繰り出す「通常の必殺技」という扱いになりました。

 

持ち技の中でのランクこそ変わりはしませんが、微妙に技のポジションが変わったと言う珍しい例ですね。

位置付け的には、三沢光晴のエメラルドフロウジョン 小橋建太の剛腕ラリアットになったという所でしょうか

 

その後MADE IN JAPANも解禁はされましたが、格下が相手の場合を除きMADE IN JAPANは繋ぎ技に格下げされ、基本的にラスト・オブ・ザ・ドラゴンが「通常の必殺技」だという立ち位置は変わらず 殆どの試合でラスト・オブ・ザ・ドラゴンがフィニッシュになっている為に、今ではすっかり鷹木の代名詞として新日本ファンの間でも浸透しています。

その破壊力も かつて奥の手にしていただけあって正に一撃必殺で、あのオカダ・カズチカやウィル・オスプレイを持ってしても これがマトモに決まれば一撃で試合は決してしまう程。

なので個人的には、鷹木は凄い選手だとは思うけど 推している選手と言う訳ではないので、自分の推している選手が、試合終盤で鷹木に抱えあげられた時の絶望感は中々の物があります。

 

まぁ それは観る人の立場を変えれば、それはどのパターンでも当てはまる事ではあるんですけどね。

 

なんにせよラスト・オブ・ザ・ドラゴンは、説得力も見た目のインパクトも凄まじく 正に必殺技といえる技だと思います。

豪快な鷹木には、ピッタリ過ぎる技ですね。