永田と鈴木の歴史的な握手の先には…?

10・9新日本プロレスの両国国技館大会で、誰もが予想しなかった ある意味歴史的ともいえる事件が起こりました。

この日は、永田裕志、海野翔太、マスター・ワト vs 鈴木みのる、成田蓮、エル・デスペラードの7番勝負の最終戦が行われたのですが、試合は海野がデスライダーで、新世代のライバルである成田を仕留め決着。 

 

最終戦の結果をもって7番勝負は、3勝3敗1分とまったくの五分で終了し、6選手全員が各々のライバルから1勝ずつを挙げる結果となった。 

ロングランの闘いを終えた選手達は、それぞれ負けもしましたが、勝ちたい相手から キッチリ勝っている事で、ある種の充実感もあったのか、長期間にわたり殴り合いをした事で感じる物もあったのでしょう。

試合後のリング上では、信じられない光景が繰り広げられました。

 

激戦を終えた海野が握手を求めると、成田もこれに応える。

更にワトとデスペラードも握手。

これだけでも驚く事なのに、最後には何と永田と鈴木までもが握手を交わしてしまいました。

 

これはハッキリ言って事件です。 

 

鈴木のプロレスラーとしてのスタートは新日本プロレスなので、ルーツ的には永田と同じな訳ですが、15歳の時に出会った2人は、かれこれ40年もの間にわたり犬猿の仲です。

それは鈴木が新日本プロレスに参戦を果たしてからも変わる事はなく リング上で向かい合う度に、それこそ憎悪に近い感情をむき出しにして何度も何度も激しくやりあって来ました。

 

そこには、お互いの根底にある新日本育ちならではのストロングスタイルへの価値観の相違も含まれているかも知れません。

 

しかし そんな2人が握手に至ったのは、やはり毎日の様に、気の済むまでとことん殴りあったからかも知れません。 それはこの鈴木みのるの言葉にも現れています。

お前にだけは負けねえよ? 今も心は変わっちゃいない。今もお前の事は大嫌いのままだ。だけどな、1か月毎日殴り合ってみろ…。1回位良いだろ、握手しても。お前このシリーズで、ストロングスタイルどうこう言ってたよな? だけど俺は知ってるんだよ。それは間違いねえんだよ。お前の持ってるそのストロングスタイル、俺の心の中にあるストロングスタイル、合わせたら強いんじゃねえか?

 

なんか良いですね

闘った者にだけ分かる何かが、2人の間にはあったのでしょうが、これまでひたすら闘ってきた2人は今 新たなステージに立とうとしています。

 

本来は犬猿の仲である筈の永田と鈴木

そしてその回りでも共闘を表明した海野、成田、デスペラード、ワト

これから この6人が供に戦う事で、どんな化学反応が起こるのか

案外ピタッとハマって とんでもないチームになるかも知れないし、もしかしたら一発目でいきなり仲間割れを起こすかも知れません。

 

でも それはそれで良いと思います。

組むよりも闘う方を選んだだけという事でしょうから、それも永田と鈴木らしくて良いと思います。

もちろん仲間割れをしないといっても、仲良くする必要はありませんが、永田&鈴木のタッグが魅力的である事には変わりありません。

 

本当にプロレス界は何が起こるか分かりません。

だからプロレスは面白いんですね!