現在、新日本プロレスで開催中のG1クライマックスでは、この猛暑の中 連日熱戦が展開されていますが、今大会にはオカダ・カズチカの三連覇が懸かっています。
そのオカダのG1連覇のスタートとなったのは、2021年の三度目の優勝の時ですがその時の優勝は決して気持ちの良い物ではありませんでした。
対戦相手の飯伏幸太とは、これまで何度も激闘を繰り広げただけあって、途中まではG1決勝に相応しい熱戦を展開していたのですが、試合終盤に飯伏が放ったフェニックススプラッシュが運命の分かれ道となってしまいました。
これを間一髪オカダが回避すると、自爆した飯伏はそのまま動けなくなってしまい、まさかのTKO決着によるオカダ優勝という形で幕を閉じました。
もちろん試合中のアクシデントなので、誰が悪い訳でもありませんが、本人達からすれば、どちらが勝つにせよ白黒ハッキリ付けたかったでしょうから、消化不良の決着になったのは否めません。
いや 決着は付かなかったと言う方が正しいでしょうか?
そんな思いが、両者に有ったからこそ2人は、飯伏が復帰した暁には再戦の約束を交わしましたが、結局 飯伏は復帰出来ぬまま新日本とのゴタゴタの末に2023年1月に新日本を退団。
そんな状態だったので再戦の約束は、もはや叶う事はないのかと思っていましたが、ほんの少しだけ可能性が見えてきました。
怪我に苦しんでいた飯伏が、8月4日にGREAT両国大会で、ついに国内復帰戦を行い元気な姿をファンに見せてくれました。
そんな状況下で、現在三連覇を懸けてG1を闘っているオカダは
「あれから僕の3連覇の道が始まって、このタイミングで飯伏さんが復帰して『良かったな』っていうのが一番です。また怪我なく飯伏さんらしいプロレスをやってもらえたらと思いますし、またどこかで戦いたいなと。勿論あの続きはやりたいし。どこかで出来たら良いなと思います」。
と飯伏の復帰を祝福すると同時に、あの時の続きをやりたい意向を改めて示した。
それにしても今オカダの口から飯伏の名前が出たのは、少し意外でしたね。
何せ 飯伏は新日本との裁判闘争も辞さぬ構えで、ゴタゴタの末に新日本を退団したのだから新日本の選手にとって「飯伏はタブー」なのかとも思っていましたから。
実際に、飯伏退団時は驚くくらいに新日本の選手は、飯伏についてのコメントやらを発しなかったですからね。
ともあれオカダが、飯伏の名前を出してくれたのは、やはり嬉しいです。
あの時の続きを見たいと思っている人は多いはずですからね。
そして ここで何と飯伏もオカダのメッセージに呼応するかの様に、SNSで
「続きはある。必ずある。いつかどこかでね! あの時のあの約束は忘れてないから」とメッセージ。
あんな形で新日本を辞めてしまった飯伏も あの約束を忘れてなかったのは嬉しい限り。
今まで実現不可能だと思っていた このカードも双方がやりたいと言うのなら、可能性は0ではありません。
是非 再戦を見たいです!
これはあの試合を会場やモニター越しに見たファン 全ての想いでしょう。
しかしフリーの飯伏はともかく 会社あってのオカダなので、会社の合意無しには実現は難しいでしょう。
もちろん簡単な話では無いのは分かっていますが、消化不良に終わったあの試合の続きを改めてファンに見せるのは、興行会社としての新日本の努めとも言えなくもありません。
直ぐにというのも、なかなか難しいとは思いますが、是非 新日本には英断をお願いしたいですね。
本当ならあの時と同じ、新日本のリングで、そして日本武道館でやるのが望ましいとは思いますが、それも難しいのなら第三者のリングで行っても良いかも知れません。
とにかく どんな形でも良いので、飯伏のコンディションが元に戻った時に、あの時の続きを見せて貰いたいですね。
オカダ・カズチカvs飯伏幸太か
名勝負間違い無しのこのカードが、実現する日は果たして来るのか!?