G1の試合時間にはやはり疑問

7.27新日本プロレス 東京・大田区総合体育館で行われている真夏の祭典「G1クライマックス」

この日のメインイベントに組まれたのは、Bブロックのオカダ・カズチカvsウィル・オスプレイ。

昨年の決勝戦と同カードという、贅沢な大会です。

 

ここまでオカダは、敗け無しの4連勝と相変わらずの絶好調をキープして単独首位を走っています。

対するオスプレイは、初戦こそタイチにまさかの不覚を取ってしまいましたが、その後は連勝を続けて3勝1敗で、オカダの後を追走。

 

Bブロックの本命同士の闘いは、いつも通りのハイレベルな一戦でしたが、この試合を観て思ったのは、やはり試合時間が20分というのは短いな・・・という事。

G1クライマックスは、これまで試合時間30分が固定化されていましたが、今年は何故か20分に短縮されての開催。

 

実力に開きがある選手なら充分な試合時間かもしれませんが、最近の新日本の傾向からしても実力が拮抗したトップ選手同士の試合ともなると20分越えは当たり前で、30分を越える事もしばしばあった中での20分に短縮。

これには、発表時から疑問を感じていました。

 

試合は、オスプレイが勝利して トップを走っていたオカダに並ぶ形となりましたが、試合その物は間違いなく激闘でした。 しかし過去の2人の試合を観ていた人ならば同じ事を思った人も居るかもしれませんが、過去の試合は30分越えやそれに近い時間の末に決着していた事が多かったので、やはり今回は試合時間が短く感じました。

激闘には違いありませんでしたが、過去の試合に比べるとどうしても唐突感があったというか・・・フィニッシュに至るまでの過程が物足りなく感じてしまいました。

もちろん試合時間は毎回 長い方が良い訳ではないし、例え短い居試合時間も内容が凝縮されていれば何も問題は無いのですが、過去のオカダvsオスプレイに比べると”あっさり”感があったのも事実。

 

せっかく介入なしの正々堂々の正面勝負で、かつての兄貴分をオスプレイが初撃破したのだから、そこはじっくりやって欲しかった・・・というのは有りますね。

この試合に限らず、今年のG1は20分と言う事で、この時点で既に時間切れ引き分けが続出しています。

海野vs成田

海野vs清宮

成田vs辻

これだけの注目の一戦が、引き分けに終わっています。

次回へと続くストーリーとしては面白いかも知れませんが、決着を望んでいた人からすれば たった20分での時間切れは残念の一言。 

限られた20分という試合時間での駆け引きやせめぎ合いも、レスラーの腕の見せ所でも有り、ファンからすればそこが見所でもある・・・という側面は確かに有るとは思うのですが、やっぱり物足りなさは感じてしまいます。

今年は興行の全試合がG1公式戦のみで構成されているので、ダレないように大会全体をコンパクトにまとめる意味や、大会の試合数が多いので選手の身体への負担を減らす目的もあったかも知れません。

 

 

これはあくまで個人の感想なので、どれが正解というのは無いのでしょうが、やっぱりG1公式戦は30分が望ましいかな??とは思います。

ただ20分であろうと30分であろうと、選手達は変わらぬ全力ファイトを展開しているので、試合時間に関わらず観ている側としても勿論、全選手を応援しますけどね。

 

大会が終わった時には「もしかしたら試合時間が20分で良かった!」となっているかも知れませんし、連日続く「真夏の祭典」を今は、思い切り楽しみたいと思います。