ついに開幕した新日本プロレス真夏の祭典「G1クライマックス」。
その中で誰もが気になるのは、やはり誰が優勝するのか?という事だと思いますが、優勝候補としては現在の実力やコンディションを考えるとIWGP王者のSANADAやオカダ・カズチカ、ウィル・オスプレイ等が挙げられると思います。
しかし「これがG1」というべきか開幕から波乱が起きてしまいました。
その試合は、タイチvsオスプレイ
現時点での格や実績を考えたらオスプレイ勝利とみるのが、妥当な所でしょう。 しかしタイチは、やってしまいました。
オスプレイの強烈な攻撃に何度も窮地に立たされながらも、ヘビー級の試合ではなかなか珍しい雪崩式バックドロップで流れを引き寄せると、カウンターの天翔十字鳳からのブラックメフィストで文句無しの3カウントを奪ったのです。
今年2月に地元でオスプレイに敗れている雪辱を果たした形ですが、現在の格や実績を考えれば、確かにこの結果は波乱だし、タイチの大金星だといえるかも知れません。
しかしタイチの本来の実力を考えれば、この結果も決して不思議な事では無い筈。
タイチは、これまでに棚橋弘至、内藤哲也、飯伏幸太、鷹木信悟ら新日本のヘビー級トップ選手とも堂々渡り合い 勝利を掴んできた事もあるので、このオスプレイからの勝利も決してマグレとは言えないでしょう。
ただ その実力に実績が追い付いていないだけで、新日本のトップ戦線にいつでも食い込めるだけの力は、元々持っているのだと思います。
もちろん この勝利には、Just 5 Guysの同士であるSANADAが、IWGP世界ヘビー級王者に君臨している事も大きく影響しているんでしょうけどね。
それにしてもこの勝利は、たかがリーグ戦での一勝とはいえ、タイチにとっては余りにも大きな一勝。
これからのタイチの公式戦が、俄然楽しみになってきました。
気になるのは一方のオスプレイですが、側頭部に攻撃を受けた時から しきりに耳の辺りを気にしており、三半規管に何らかの異常をきたしたのだと思いますが、その影響で若干動きが鈍ってきていたのも明らかでした。
だからと言ってタイチが苦闘の末に掴んだ勝利を「アクシデントがあったから」とは言いたくはありません。
お互いに死力を尽くした上での戦いであり、その結果アクシデントはあったにせよ今回は実力でタイチが勝ち 今回はオスプレイが敗けた・・・それだけの事だと思います。
このG1が終われば オスプレイや周囲のタイチを見る目も変わるだろうし、敗けたオスプレイもリベンジに向けて動き出すでしょう。
Just 5 Guysは実績だけ見るとSANADAが、頭ひとつ抜けていますが、もしタイチが肩を並べるような事があれば、新日本の派閥闘争は益々激化するだろうし、個人闘争も面白くなる事も間違いありません。
SANADAとのタイトルマッチも視野に入れている様だし、そろそろタイチのIWGP世界ヘビー級挑戦があっても良いんじゃないでしょうか?
もしかしたら このG1や今後のIWGP戦線は、タイチがキーマンになる可能性もあります。
なったら面白いと思います。
いや、なって欲しいですね。