帰って来た潮崎豪!

新日本プロレスとの対抗戦、東京ドーム大会開催、武藤敬司の引退、そして外敵ジェイク・リーに奪われたGHC・・・まだ4月だと言うのに、今年のノアには多くの事が起こりました。

ノアのリングに上がる様々なユニットのメンバーの出入りや、新ユニットの発足なども含めて、今年のノアは展開が速くて、暫く姿を見ないと忘れ去られてしまう位に、リング上では目まぐるしい変化がありました。

 

そんな中で、ようやく あの男が帰って来ました!

潮崎豪です。

昨年9月3日の試合で負傷し、長期欠場を強いられていた潮崎が、4月16日の仙台大会で姿を現して8カ月ぶりの戦列復帰を発表し、帰りを待ちわびていたファンを安心させました。

5月4日の両国国技館大会で、清宮海斗、稲村愛輝と組み、拳王&中嶋勝彦&征矢学と対戦する事も決定。

 

それにしても 8カ月の欠場は余りにも長すぎました。

現在のノアは清宮海斗がノアの若きエースとして スランプと闘いながら頑張っていますが、本来ならば潮崎がもっと前面に出ていても良い筈なのに、残念ながら潮崎は怪我が多く その力を発揮できているとは言い難い部分があります。

 

一昨年は武藤敬司に王座を奪われ、去年は小島聡に王座を奪われ・・・この2度の敗戦自体はしょうがないのですが、そのリベンジの機会が訪れる前に潮崎は長期欠場、その間に武藤は引退してしまい、小島はノアを去りました。

2度の王座流出という要因を作ってしまった上に、リベンジの機会すら無くなってしまった潮崎の心中は察するに余りあります。

相変わらずのイケメンでしたが、その胸中は悔しくて歯痒い思いは沢山あったのだと思います。

 

しかし 幸か不幸か、そんな思いを払拭できる状況が今のノアには揃っていました。

現在のGHCヘビー級王座は、今年の1月からフリー転向を果たしてノアを主戦場にしているジェイク・リーの手に渡ってしまっています。

この流出中の至宝を取り戻す事こそが、ぶつけようの無い潮崎の無念を晴らす絶好の機会。

 

今回は潮崎自身が王座を奪われた訳ではありませんが、清宮が王座を奪われ、中嶋勝彦が奪回失敗ときて次期挑戦者には丸藤正道が決定していますが、何となく丸藤は敗れてしまう様な気がします(予想が外れる可能性はとても高いが)

仮にそうなったとしたら、やはり晴らせなかった無念を潮崎には、今こそ晴らして欲しい!

 

ジェイクは、潮崎が全日本プロレス所属していた頃の後輩ですが、あの時とは別人の様に大きな成長を遂げたジェイクは、決して侮れない選手。

現王者のジェイクと 長期欠場から復帰したばかりの潮崎では、立場もあの頃とはすっかり逆転しているでしょうが「出来上がった選手。外敵にベルトが渡っている状態なので、俺がベルトを取り戻しにいかないといけない。対戦するのが楽しみですね」と、早くもジェイクに照準を絞っています。

 

潮崎も41歳で、この期間に8カ月もの欠場は痛かったと思いますが、まだまだ第一線でやる事には、何一つ問題は無いでしょう。

復帰して早々に、タイトル挑戦を実現させるのは容易では無いでしょうが、久々の潮崎のファイトは楽しみだし、唸りをあげる豪椀も楽しみです。

 

「改めて潮崎豪というものを確立させて、またノアの中心に戻りたい」と力強く誓う潮崎豪が、再びノアのリングで「アイアムノア!」と叫ぶ日はやってくるのか?