海野翔太がザック撃破で新時代へ前進!

3.15新日本プロレス岡山大会で行われたニュージャパンカップ2回戦で、新鋭・海野翔太が前年度覇者のザック・セイバーJr.を見事に撃破して ベスト8に進出すると同時に、海野がかねてから口にしていた”新時代”への道を一歩前進しました。

 

この試合は、海野にとって試練ともいえる一戦でした。

ザックは、これまでにオカダや棚橋をも何度なく苦しめてきた相手だし、現TV王者のザックには、海野の同期である成田蓮も敗れています。

NJCの昨年の覇者でもあるザックは、正に強豪中の強豪。

 

凱旋して以降トップクラスとのシングルでは、まだ勝ち星の無い海野だけに、そろそろ結果が欲しい所ですが、連覇を狙うザックの関節技地獄は、やはり脅威。

しかし海野も必死に食らいついていきます。 何度か絶体絶命の場面もありましたが、グラウンドにはグラウンドで、丸め込みには丸め込みで、持てる力の全てを使い応戦して、最後は逆さ押さえ込みの要領でザックを転がしてから、師匠譲りのデスライダーを炸裂させて遂にザックに勝利! 

 

これで海野は、NJCベスト8に進出となりましたが、それ以上に前年度覇者にして現TV王者に勝ったという事実の方が大きいと思います。

一瞬の隙をついての丸め込みではなく、必殺技での文句無しのフォール勝ちなのだから、この勝利で名実共にトップグループの仲間入りを果たしたと言えるのではないでしょうか?

 

それを確実な物とするには、優勝する事が一番確実な方法ではありますが、次戦の相手は、デビット・フィンレーと一筋縄ではいきそうもありません。

 

しかし新時代を作ると宣言している海野には、足踏みしている暇などありません。

何かいろいろ吹き飛んだ。ザックとやって自信がつきました。次はデビッド・フィンレーか? 必ず1つずつ勝って優勝して、両国でオカダさんからベルトを取って、またこの岡山に帰って来たいと思います。その時は必ずこのリングにパラダイムシフトを巻き起こし、自分の新時代を作りあげます。だから俺から目をそらすなよ」と未来を見据えて高らかに宣言。

 

欲をいえば、同世代の成田やグレート-O-カーンも勝ち上がり、NJCの上位を新世代で占めてこそ、新時代をより強調できたと思うのですが、もう既に結果が出てしまったのはしょうがないので、今は新時代を掲げる海野に期待です。

もちろん手放しで、今すぐに海野がIWGPを獲り新時代を築く事を望んでいる訳ではありません。

オカダなり内藤なりが、現行世代のトップとして分厚い壁となり、海野らと世代闘争を行い、その中で説得力のある勝ち方で海野が壁を乗り越えた時。

 

その時こそ新時代の到来として、新たな新日本の未来を歓迎したいと思います。