日本追放のジェイ・ホワイトの行く末は・・・

2.11 新日本プロレス大阪大会で行われた ジェイ・ホワイトvsヒクレオの元バレットクラブ同士の遺恨決着戦として組まれた「ルーザー・リーブ・ジャパンマッチ」

負けた方が日本から去らなければならないという非情なルール。

唐突にこんなルールで2人の遺恨が決着するとなった背景には、海外の大手団体の影がチラホラと見えてくるような気もしますが、負けた方が新日本から居なくなる・・・この事実は変わらないので、どちらが勝つにせよ 誰も嬉しくないという・・・悲しい結末を迎える事が分かり切っていた何ともやるせないカードです。

 

これまでの格で考えれば、ジェイが圧倒的に有利なのでは、誰の目に見ても明らかですが、ここ最近のヒクレオの成長スピードは凄まじいので、試合の結果はどう転ぶか・・・少し予想の難しい試合ではありました。

 

巨漢・ヒクレオの攻略として 教科書通りの様な徹底した足攻めをみせていくジェイ。 レフェリーの目を盗んでパイプ椅子攻撃を見舞うなど、テクニックとインサイドワークで勝るジェイは徐々にヒクレオを追い詰めて行きます。

しかし 負ける訳にはいかないヒクレオも体格とパワーを活かした強烈なチョップ、高速のパワースラムで反撃していくと ネックハンギングからのハイアングルパワーボムで、ジェイに大ダメージを与えます。 このパワーボムはフィニッシュになってもおかしくない迫力だったのですが、ジェイもこれは良く返しました。

 

しかし追撃の高角度チョークスラムで、遂にヒクレオが3カウントを奪い取ります。

この決着は、ヒクレオのジェイ越えという側面も有りますが、同時に日本からジェイが追放される事も意味します。 こんな寂しい気持ちになる決着は、正直なかなかありません。

 

青い目のヤングライオンとして新日本道場で、汗を流してきたジェイはその練習熱心さと野心の大きさで凱旋帰国以降 瞬く間にトップにまで登りつめましたが、あの棚橋弘至やオカダ・カズチカを持ってしても手に負えないレベルにまで成長したジェイは、紛れも無く新日本プロレスのトップ外国人でした。

新日本管理の全てのヘビー級タイトルを獲った実績だけ見ても分かる通りに、ジェイの新日本への貢献度と功績は計り知れない物があるでしょう。

 

それは抗争を繰り広げていたヒクレオとしても 同じ思いだった様で、勝者であるにも関わらず そこには笑顔の一つも有りませんでした。

自身が成長できたのもバレットクラブ時代に、ジェイの後ろ姿を見ていたからこそとの思いが有ったからこそ、チョークスラムの体勢に入った際に、ジェイが指し出してきたToo sweetのハンドサインに答えて見せたのでしょう。

今は敵同士の2人でしたが、そこには間違いなく絆があったと思います。

 

外道に肩を担がれ退場した際に、花道で観客から大きな拍手が送られると、ジェイは笑ったような表情を浮かべたのが何とも切ない気持になります。

ジェイはどうしても新日本から出て行かなければならなかったのでしょうか?

こんな試合が組まれた事自体が、裏で何かしらの事情がったのだとは思いますが、やはりジェイが新日本から居なくなるのは寂し過ぎます。

 

バックステージでジェイは、潔く勝者のヒクレオを称えながら、涙を浮かべながらのコメント。

「新日本プロレスは俺の家だ。新日本ファンのあなた、あなた、あなたは、俺の家族だ。アリガトウ」

 

ああ

ヒールのジェイが、こんな事を言っちゃうなんて これだけでジェイは本当に最後なんだな・・・と感じさせてしまいます。

今後ジェイの行く末はどうなるんでしょうか?

噂されているWWEかAEWへの移籍?

ジェイを欲しがる団体は、幾らでも有りそうですから今後については予想ができません。

 

ムーンサルト封印マッチやジャーマン封印マッチで敗れた選手も 暫くすると普通に使っていたし、ノアを追放されたあの選手もキャラ変して帰ってきたし、もういっその事 少しだけキャラクターを変えてシレッと日本に来ても全然構わないんですけどね(笑)

 

取り敢えずは、18日(日本時間19日)に、米国・サンノゼ大会で、エディ・キングストンとのシングルマッチが決定済みですが、今後のジェイは、新日本の海外大会やストロング等を中心に参戦するのか、それともやはり他団体への移籍なんでしょうか?

果たしてジェイは、新たな闘いの場にどこを選ぶのでしょうか・・・

 

いや ほんとに新日本に戻って来て欲しいです。