究極の遺恨戦オカダvs清宮が電撃決定!

ノアは1.22横浜アリーナ大会にて、2月21日に開催する東京ドーム大会の全カードを遂に発表。

メインイベントには、先日の「新日本vsノア」の全試合終了後に決定した 武藤敬司vs内藤哲也の一戦が据えられていますが、セミファイナルとして発表されたのは、何とノンタイトル戦ながらもオカダ・カズチカvs清宮海斗の一戦。

 

もしかしたら・・・という予感は有った物の いざ実際にカードが決定したとなると、これはかなり衝撃的なカードです。

つい昨日に行なわれた「新日本vsノア」の対抗戦の中で勃発した オカダと清宮の因縁。

タッグ対決ながらも前回に敗れている清宮は、一年前の悔しさを晴らすべく実績を積み重ねGHC王者として、相当の覚悟でこの闘いに挑んだのだと思いますが、オカダは試合前から清宮を徹底的にスルー。

オカダしか見ていなかった清宮は、眼中にないと言わんばかりのオカダの態度には、我慢ならなかったんでしょうね。 オカダを振り向かせる為に清宮が取った行動は、稲村愛輝を絞めあげ 清宮に対して背を向けるオカダに対して、完全な死角から顔面に蹴りを叩き込むと言う ある種「プロレスのタブー」に踏み込む事でした。

悶絶しながらも、さすがにプロレスのタブーに踏み込んできた清宮に、オカダは大激怒。 それぞれのパートナーが静止に入る程の大乱闘に発展してしまいます。

 

この行動に関しては、賛否両論ですね。

過激派のプロレスファン

ノアの熱烈なファン

清宮の熱烈なファン

こういった方々は、清宮の行動を称賛しましたが、選手権の無い選手が、背後からの顔面蹴りなんてのは、プロレスの範疇から外れた攻撃です。

 

SNSなんかでは清宮の擁護派が「新日本ファンがギャーギャー言ってるけど・・・」とか言ってるのも見受けられましたが、全然違うんですけどね。

あんなのは新日だろうとノアだろうと、オカダだろうと清宮だろうと、プロレスをやる以上は、やっちゃあいけない行為。

どっちのファンだとか、どっちがやったとかは一切関係ありません。

仮にオカダがあれをやったとしても 普通に非難されてますよ。

 

ノアの象徴だった三沢光晴や小橋建太

そして魂を継承した武藤敬司・・・彼らは、どんなに因縁の有る相手でも感情に任せて プロレスの範疇を超える攻撃だけは、絶対にしませんでした。

あの攻撃を思わず仕掛けてしまう程、あの時の清宮はオカダしか見えてなくて それ程オカダ戦に懸けていたという事なんでしょうけど、感情的になるのも激しい攻防を繰り広げるのも それがプロレスの範疇であるのなら誰も何も言わないと思います。 

ただの喧嘩まがいな事をしたから賛否を呼んだだけなんですよね。

 

清宮は元旦決戦で、拳王とあれだけの試合が出来たんだから 正攻法でオカダを振り向かせて欲しかったです・・・清宮ならそれが出来ると思っていただけに、ただただ残念な気持ちでいっぱいでした。

 

当事者のオカダも「同じ目線じゃないし、偉そうなこと言わないでねって。二度と俺の前に姿を出さないでねって言うような感じですかね」とプロレスをする気のない清宮に愛想をつかした様子で、「ビビってんのか?」と挑発を受けていた事に対しても

「僕が『逃げてる』と思う人がどれくらい居るかって感じですよね。逃げる程じゃないというか、追いかけて来いっていう、お前が。これで興味ゼロになったというか、どうでも良くなりました」

完全に清宮に、興味を失った様子でこう語っていました。

 

これは完全に同意で、タブーを侵して来る相手とやる必然性なんて、どこにも無い筈なんだから 清宮とは、もうやらなくても良いと思っていたんですが、まさかの翌日にシングル戦決定。

どういうオカダの心変わりでしょうか?

確かにこれ以上無い刺激的なシングル対決ですが、本当にこれで良いのか・・?

 

相手にされていなかった選手が、意中の相手に背後から顔面を蹴っとばしゃあ、すんなり対戦が実現するって・・・完全なやったもん勝ちですよね。

敢えてプロレスのタブーに踏み込む形で、オカダを振り向かせた清宮の思惑は成功した事になりますが、感情的になって突発的に出た蹴りだったのか、ここまで発展する事を見越しての狙っての一撃だったのか・・・もし後者だったら清宮はなかなか したたかですね。

どちらにせよ清宮は、してやったりでしょうね。

 

こんな前例を作ってしまう事は歓迎できませんが、いざ対戦となったら やはり興味は湧きます。

オカダはブチ切れたとしてもプロレスから逸脱する事はまず無いでしょうが、清宮がまた危険な攻撃を仕掛けてくるのか? それともいつもの激しくもクリーンな清宮に戻ってオカダと対峙するのか?

それによっても試合の印象も展開も 大きく変わる事になります。

 

メインの武藤vs内藤を喰ってしまいそうな勢いですが、この試合は令和のプロレス界に置いても類を見ない刺激的かつ危険な香りのする遺恨決着戦となりそうです。