ノアは、1・8の後楽園ホール大会を12:00と18:00から2回に分けて行う、2部制を取っており12:00からの試合では、この日がノア初戦となるジェイク・リーが稲村愛輝を一蹴し、一大デモンストレーションを慣行しました。
そして18:00からの試合では、ジェイクはジャック・モリスとタッグを組み、王者・清宮海斗との初対決。
清宮のパートナーを努めるのは、先程ジェイクに苦渋を飲まされたばかりの稲村。
稲村にはとっては数時間後に訪れたリベンジのチャンスでしたが、試合の結果は意外なものでした。
ジェイクのアシスト付きとは言え、何とモリスが清宮からタイガードライバーで文句の付けようの無い完璧な勝利。
ノアに侵攻を開始したばかりのジェイクの眼前で、王者がまさかの敗北。
王者としてノアの強さを見せつけなければならない立場の清宮が、外敵ジェイクとの初対決で、いきなりの黒星。
これは正しく痛恨の一敗
挙げ句に「俺はあの暗い王者に興味がないんだ。それよりも丸藤正道、杉浦貴。ノアを牽引してきたこの2人に興味がある。俺はいつまでここに居るか分からないんだ。早く組んでくれ」と本来なら最終的な標的になってもおかしくない王者・清宮には、一切の興味を示さずに、丸藤と杉浦に照準を絞る始末。
ジェイクの視界にすら入らないとは、王者として こんなに屈辱的な事は無いでしょう。
今回の敗戦は数日後に控える、一年前のリベンジとも言える新日本との対抗戦 オカダ・カズチカとの対決にも黄信号が灯ってしまった結果となります。
思えば清宮は、昨年の優勝したN-1公式戦でもモリスに敗れているし、もしかしたらモリスに対して苦手意識みたいな物でもあるのでしょうか?
この日の勝利で気を良くしたモリスは、清宮の事を認めつつもGHC王座挑戦へ色気を見せているので、王者としてはここで しっかりとモリスに防衛してスッキリしておく必要があるかも知れません。
果たして清宮は、外敵ジェイクを王者として迎え撃つ日は来るのか?
ジェイクに認められる事が「良い事」という訳では有りませんが、やはり王者としては強烈な光で、全てを照らし、全方位から狙われる位の存在になって欲しいものです。
清宮は、三沢、小橋、武藤、丸藤らノアに置ける崇高なる王者達にも並び立てるだけの可能性を秘めている選手だと思っています。
GHCも獲った。N-1も制した。
しかし成長し続ける王者・清宮の闘いは、まだまだ始まったばかりです。