10・10新日本プロレスの両国国技館大会で、本来ならば査定試合として石森太二とKUSHIDAが、ノンタイトルで激突する予定でしたが、手足口病が発祥してしまったKUSHIDAの無念の欠場をうけて マスター・ワトが名乗りを挙げて急遽実現したのが、石森vsワト。
今の石森は安定感抜群なので、ここでワトが勝つ事を予想した人は少ないと思いますが、こういう場面で名乗りを挙げれるのは良いですね。
いざという時に、自己主張の出来る選手は、限りある少ないチャンスを手繰り寄せる事が出来るので、今後ワトは必ず伸びると思います。
例え今回は石森に敗れても、ワトは必ず伸びる!そう思っていましたが、何と石森に勝ってしまいました。
スーパーJr.の公式戦などでもなく 丸め込み技でもなく シングルマッチで力で石森をねじ伏せ、ワトが完全な勝利を掴んだのです。
この勝利は、今のワトにとっては余りにも大きすぎる勝利。
ワトが石森を撃破したのは、いつもより高角度から炸裂させるレシエントメンテIIで、文句無しの勝利。
この技は、説得力ありまくりです。
普通なら王者にノンタイトル戦で勝った所で王座挑戦決定の流れなんですが、全員がチャンスを虎視眈々と狙っている今の新日Jr.では、そうは簡単にいきません。
マイクを手に挑戦表明しようとした場面で、高橋ヒロムがリングインしてマイクを奪い取ると、更にエル・デスペラードも登場してヒロムからマイクを奪い取り正に一触即発。
リング上ではダウンする王者に、その側で睨み合う3人の光景。
「まさかお前(ワト)が勝つとはな…。まさか負けると思わなかったよ、チャンピオン! ビックリしたよ」とデスペラードが、王者石森に声をかけると、息を吹き返した石森は
「お前らやりてえのか。分かったよ! デスぺ、ワト、ヒロム…これをかけて4WAYでやってやる」と提案。
3人にも異論はなく、何とまさかの4WAYでの、タイトルマッチが確実となりました。
個人的には、シングル王座での4WAYとかは余り やって欲しくはありません。 しかし今回はこのメンバーで、それをやるとなったら、楽しみでしかありません。
一体誰が誰から取るのか・・・勝敗予想の難しい試合形式だけに、楽しみが増すってもんです。
自分とは全く関係の無い所で、雌雄が決する場合もあるので、王者としては防衛するのが難しいルールかも知れませんが、それだけにハラハラする試合展開となりそうです。
本来なら、ここで勝ったワトがすんなり次期挑戦となるのが通常なのに、横槍が入ったせいで4WAYになってしまったのは、ワトが気の毒な部分もあります。
しかし 最近のワトの試合を見ているとワトは紛れもなく覚醒したと言えるでしょう。 IWGPに近い位置にまで来ている事は、間違いないと思います。
ヒロムやデスペに、文句を言わせない為にもここは力を見せつけた上で、勝つ必要があるので、ワトのこれからには期待しています。