日本プロレス界最大のドル箱シリーズであるG1クライマックスも いよいよ佳境を迎えて来た所ですが、8.6大阪府立体育館で行われた激闘は、想像通りに凄かった・・・
メインイベントは、鷹木信悟vsウィル・オズプレイ
この2人と言えば、これまで何度も壮絶な激闘を繰り広げて来た かなり手の合う2人ですが、対戦成績に関して言えば、オスプレイが3勝1敗と勝ち越しており ユナイテッドエンパイアを立ち上げてからは、オスプレイは鷹木に一度も負けた事がありません。
最も鷹木がどうしても勝てない相手と言う訳ではなく、毎回紙一重のギリギリの試合の末に負けているので、鷹木にチャンスが全く無い訳では有りません。
オスプレイとの最後の対決以降に、鷹木もIWGP世界ヘビー級を巻いて大きく格を上げてますし、そう言う意味ではオスプレイに前を歩かれていた鷹木ですが、一度は新日本の最高峰を手にした事で、今回の対決はオスプレイに肩を並べた状態での対決と言えるかも知れません。
両者の居るDブロックは、デビット・フィンレーが3勝1敗と好調ぶりをアピールしており現在Dブロックのトップを走っています。
それを追走しているのが2勝1敗のオスプレイ。
鷹木に関しては、現時点で既に1勝2敗で、更にその後ろを追走してる形になります。
公式戦全6試合である事を考えると、3敗が脱落ゾーンになるので、鷹木は正しく後が無い状況に追い込まれています。
そんな中でのオスプレイ戦なので、かなり厳しい状況に居る事は間違いないのですが、鷹木は決して気負う事無く いつも通りの凄まじい試合をやってのけました。
いや鷹木だけではなく オスプレイも勿論凄かったです。
今までの対決でも観られた ハイレベルな攻防は今回の対決でも観られましたが、ハイライトは、オスカッターを鷹木がスタナーで返した場面や、オスプレイが掟破りのMADE IN JAPANを見せたシーンでしょうか。
鷹木がまさかのリバースフランケンを見せたのにも驚きでしたが、それを耐えてフラっと立ち上がり ヒドゥンブレイドを叩き込んだ場面では、戦慄すら覚えました。
最終的には、鷹木がラスト・オブ・ドラゴンで、激戦に終止符を打ち このG1の星取りでは、どうにか2勝2敗でオスプレイと並んだんだ事になるので、ブロック突破に向けてギリギリ踏みとどまっています。
しかし鷹木がブロック突破を果たすには、他の選手の星取り状況にも寄りますが、残りの2試合を勝つのが大前提。
ここから先は、一つも落とせない闘いになります。
それにしても今回のオスプレイと鷹木の試合は凄すぎた。
これまでの両者の対決はどれも凄かったんですが、個人的には初対決の2019年のスーパーJr.決勝戦での激突が、ベストバウトだったと思っています。
しかし今回は、それを越えて来たんじゃないでしょうか?
Jr.ヘビー級から ヘビー級へと戦いの舞台を移しても2人の闘いは、スピード感はそのままに激しさを増した試合へと 確実に進化しています。
今年のG1全体を見ても この試合がベストバウトだったかも知れません。
あれだけの試合を見せられたら もう鷹木の優勝でも良いや!と思ってしまいます。
いや まだまだ公式戦も残ってるんですけどね。
でも それ程に、凄まじいハイレベルな試合でした。