5.4 全日本プロレスの春の祭典チャンピオン・カーニバルの優勝決定戦が、後楽園ホール大会で行われ、長い歴史を持つ全日本で、一つの新たな歴史が誕生しました。
決勝戦に駒を進めたのは、ジェイク・リーと青柳優馬。
ジェイクに関しては、昨年度覇者で、元・三冠王者でもあるので実績的には何ら問題はありませんが、青柳に関しては 正真正銘の決勝初進出。
新たな全日本の歴史を感じさせるような、若い二人での決勝戦となりました。
お互いにこれからの全日本の舵を取る為に、互いに譲らぬ激戦となりましたが、得意のロックスターバスターで決定的なダメージを与えてから、最後はTHE FOOLでマットに叩きつけて見事な3カウントを奪取。
キャリア約7年半にして、悲願の初優勝を成し遂げました。
かつてJ-CUPで、その不甲斐なさから対戦相手のタイチを激怒させた あの青柳がチャンピオンカーニバルを優勝するまで成長するなんて・・・本当に青柳は、成長しました。
若手の成長の物語を見れるのもプロレスの醍醐味ですね。
青柳は試合後に、ジェイクに感謝の言葉を口にすると同時に、ネクストリームのリーダーである現三冠ヘビー級王者の宮原健斗を呼び出すと、優勝者の特権と盾に挑戦表明。
これは同大会に参加して優勝を逃した宮原は、受けるしかないでしょう。
5月15日の北海道・ホテルエミシア札幌大会での青柳の三冠挑戦が決定しました。
同門の後輩である青柳の挑戦を受ける事となった宮原ですが、この青柳の奮闘に対しては、宮原の胸にどんな思いが渦巻いているのでしょうか?
先輩として青柳の成長に対する嬉しさ
同じレスラーとして優勝をさらわれた悔しさ
どちらもあると思います。 先輩としてレスラーとして複雑な気持ちで青柳の挑戦を受けてたつのではないでしょうか?
だからこそ宮原には、「まだまだ顔じゃないよ」と言わんばかりの全力で、青柳を叩きつぶして貰いたいです。
青柳は青柳で、そんなみ宮原の攻撃に屈する事無く 自分の力で道を切り開いて行って欲しいですね。
勝敗に関しては、どちらが勝つかは分かりませんが、新たな全日本の看板カードとなるべく素晴らしい闘いを見せてくれれば言う事無しです。
青柳は「この姿…違和感しかないでしょう。良いのか?全日本。チャンピオンカーニバル制覇の次はあのチャンピオンからベルトを取って、俺が全日本をカオスな団体にしてやる!」と〝令和の無責任男〟全開で王座奪取宣言。
あのジェイクにも勝ったのだから、三冠戦で宮原に勝つ事だって決して不可能な事では無いでしょう。
チャンピオンカーニバル優勝の記録は、これまでジャンボ鶴田の29歳が最年少でしたが、それを3歳も更新する26歳での初優勝と言う記録を樹立した事で、もしかしたら今の青柳ならやってくれるのではないか・・・?とそんな気持ちにもさせてくれます。
いつの時代も若い選手の挑戦は「何かが生まれるかも・・・」と期待を抱かせてくれます。
宮原にしてもまだ若いんですけど、全日本プロレスが、新たな時代を迎える時は意外と近いかも知れません。