小橋建太の青春の一撃

小橋建太は若い頃から逆水平チョップを得意としていましたが、その鍛え抜かれた剛腕から繰り出すチョップは凄まじく 威力・衝撃音ともに正しく天龍源一郎と並ぶ日本マット界屈指の逆水平チョップの使い手だったと言えるでしょう。

 

そんな小橋の逆水平チョップが更に注目を浴びる事になったのが、2005年・東京ドームでの佐々木健介との一戦です。

年間ベストバウトにも選ばれたこの試合で、お互いに繰り出した逆水平チョップの数は何と200発以上。

この試合が大きな反響を呼び、これ以降 小橋の試合では今までよりも効果的に 逆水平チョップを始めとした様々なチョップが使用されるようになり、更に研究熱心な小橋は多くのチョップの派生技を編み出していきます。

 

その一つが青春の一撃と言う物。 

 

何だか物凄い技名ですが、技自体は単純その物で、手の平を合わせて打ちこむ両手での袈裟斬りチョップです。

2005年に番組で共演した天山広吉のモンゴリアンチョップに、インスピレーションを受けて開発された技ですが、小橋のチョップに関しては文句は無いのですが、これは何でしょうかね?

何か・・・袈裟斬りチョップはカッコイイ技なのに、両手でやっちゃうと・・・何だかんなぁって感じになっちゃうのは何故でしょうか・・・

 

コーナー際で尻餅を付いる相手に、走りこみながら放つ事が多く 体重を乗せながら打ちこんで行くので、破壊力が抜群なのは分かります。

でも余りカッコ良く見えないのは、何故なんでしょう?

 

走り込んで両手で打つ技なので、普通の袈裟斬りチョップの様に、連発は出来ませんが本人曰く「両腕を合わせているので威力も2倍になる」・・・らしいです。

ぶっちゃけ そんな事は無いと思いますけど(笑)

 

格好良い技では無いですが、小橋があの豪腕から繰り出す袈裟切りチョップなら、片腕とか両腕とか関係無しに何でも痛いんだろうな・・・とは思います。

多少カッコ悪くても チョップに全力を注ぐ姿は、非常に小橋らしくて それが逆にカッコ良いんじゃないでしょうか?

 

このネーミングに関しては、ファン公募によって選ばれた物で、小橋がかなり気にいっているそうですが、この技を出した際に解説席に居た高山善廣に「青春って歳じゃないだろう」と的確なツッコミを受けていました。

当時の小橋建太 38歳

ごもっともです(笑)

 

小橋が言うに、この命名の意味は「打った方も喰らった方も青春時代に戻れるから」だそうですが・・・・良く分かりません(汗)

 

小橋らしさ全開です。