2.20 新日本プロレス 北海きたえーる大会で行われたIWGP世界ヘビー級選手権。
王者・オカダ・カズチカvs内藤哲也
これまでIWGP世界ヘビー級には、一切の興味を示さなかった内藤が、遂に本気でIWGP世界獲りに向けて動き出した事で、実現したこの一戦。
かつてIWGPヘビー級を懸けて何度も闘ってきた2人が、満を持してIWGP世界ヘビー級でも、いよいよ闘う事になりました。
いやいや 凄い試合でしたね。
去年一年は怪我もあり 目立った活躍を全く出来なかった内藤と、コロナに感染してしまいG1を優勝するまでは目立った活躍が出来なかったオカダ。
それだけに50周年イヤーの節目の年に、去年の分まで実績を残して 「新日本の顔になってやろう」と言う想いは、誰よりも強かったでしょう。
この日は供に、それを感じさせない闘いぶりでした。
2人の闘いは、日本がコロナ禍に揺れる少し前の2020.1.5でIWGP2冠戦以来の対決となりますが、久し振りの対決とは言え やはりこの2人の対決はベストバウト級。
過去の対戦には無かったオカダのマネークリップ
内藤が今シリーズから使用しているライトニングスパイラル
過去の対戦には見られなかった要素も織り交ぜながら、内藤のスターダストプレスが炸裂するも、最後は渾身のレインメーカーでオカダがIWGP世界ヘビー級を守り抜きました。
これまで大事な試合では、オカダに苦渋を舐めさせられる事が多かった内藤ですが、この日も内藤は残念ながら敗れてしまいました。
しかし何ら恥じる事はありません。
凄まじい激闘でした。
試合後に「50周年に相応しい相手、相応しい戦いでした。ありがとうございました」と語ったオカダの言葉に、それが集約されていたんじゃないでしょうか。
今回はオカダが2年前のリベンジを果たしただけで、オカダと内藤のライバルストーリーは、これからも続いていきます。
ここ数年は、反則絡みの試合が多かったり、NOAHの勢いが増している為に、新日本は色々な批判やファン離れが起こっていたのも事実ですが、ビックマッチでこれだけの試合を見せてくれるのなら新日本は、全然大丈夫だと思います。
次なるオカダの目標は、ニュージャパンカップ制覇ですが、今年は格王者も出場でヘビー級もJr.ヘビー級も関係なく出場して 総勢48人の選手がトーナメントに参戦する事が既に発表されていて、オカダは一回戦の相手に何とIWGPJr.ヘビー級王者のエル・デスペラードを指名。
実現すれば、これも楽しみ過ぎるカードですね。
相変わらずオカダは攻めの姿勢で、凄まじい試合を展開して 話題を提供して新日本を引っ張って行く気概を見せてくれます。
この50周年イヤーの新日本プロレスの顔は、現時点では間違い無くオカダ・カズチカ。
コロナ禍の影響も有り、少々勢いの落ちた感じの有るプロレス界・・・そして新日本ですが、オカダが新日本の顔として プロレス界を牽引していってくれるのなら、プロレスはまだまだ面白くなる! 絶対に面白くなる!!!
そう感じさせる闘いでした。