新日本プロレスには、ヘビー級とJr.ヘビー級の2つの階級があり それぞれシングル王座とタッグ王座が存在していました。
選手層の厚さに加えて、ユニット抗争も繰り広げられていたので、6人タッグの王座も出来て欲しいなぁと常々思っていましたが、2016年に遂に新日本プロレスに念願の6人タッグ王座が誕生しました。
NEVER無差別級6人タッグ王座
IWGPではなくNEVERを冠した王座ですが、最初は「何でIWGPじゃないんだよ!?」とも思いましたが、NEVERは比較的自由度の高い王座なので、6人タッグと言うジャンルに冠しては、これで良かったのかも知れません。
なにより90年代に、WARに6人タッグ王座があった事を羨ましく思っていたので、新日本にも6人タッグ王座が新設されたのは喜ばしい限りです。
これで新日本のタッグ戦線も盛り上がる!と期待を抱かせるには、充分でした。
栄えある初代王者を決める舞台となったのは、2016年1月4日の東京ドーム大会。
最高の舞台です。
矢野通、マーク·ブリスコ、ジェイ·ブリスコ vs バットラック·ファレ、タマ·トンガ、高橋裕二郎
このチームの対決で、初代王者が決められる事となりました。
この初代王者決定戦のメンツに、トップどころが居ないのは東京ドーム故に、主力選手は他の主力カードに出てるからしょうがないと言うのは、分かります。
なのでバレットクラブは、まだ良いです。
当時リーダーのAJスタイルズは、中邑真輔とのインターコンチネンタル戦がありましたからね。
問題はもう一組
何でマーク&ジェイのブリスコブラザーズなの?
このチームが良いチームなのは知ってましたが、新日本では初来日で何の実績も無い上に、何故か矢野との急造トリオの結成。
矢野を出すなのなら、パートナーは同じケイオスで、ドームでタイトル戦の無かった後藤洋央紀やYOSHI-HASHIでも良かったと思うし、ブリスコブラザーズの名前を使いたかったのであれば、ブリスコの所属していたROHから誰かそれっぽい パートナーを連れて来るべきだったと思います。
しょっぱなから矢野&ブリスコの急増チームを持って来るあたりは、新日本はNEVER無差別級6人タッグには、そこまで力を入れてないんだな・・・と悲しくなりました。
急造チームなのはアレですが、タッグマッチをやらせたら ブリスコはやはりワールドクラスのタッグチームで、スプリングボード・ドゥームズデイ・デバイスで、タマからフォールを奪い初代NEVER無差別級6人タッグ王者に輝きました。
初代王者決定戦のメンツには、多少の不満はありましたが多数のユニットがひしめく新日本には、6人タッグ王座と言うのは魅力的なコンテンツ。
普段は余りIWGPのタイトルに絡まない選手にも スポットを浴びれる機会が有ったりと何かと使い勝手の良いタイトルなので、現在に置いても新日本には欠かせない王座となっています。
ビックマッチでの前座でのNEVER無差別級6人タッグ選手権は、何だかんだで盛り上がりますからね。
他のタイトルに比べて 王者交代劇の多いタイトルですが、新日本にはこれからも大事に育てて欲しいタイトルです。
2016年1月4日は、新日本プロレスに6人タッグ王座が誕生した日でした。