ゴールを意識した内藤の正念場

2022年に入り新日本プロレスは、東京ドーム2連戦と横浜アリーナ大会を間もなく迎えます。

各選手に大一番が、休み無く続く訳ですが、今気になっているのは、内藤哲也です。

 

単に自分が内藤が好きだと言うのもあるからかも知れませんが、内藤はデビューした頃から自分のプロレス人生は、40歳を過ぎた位かな…と公言しており 現在の内藤は39歳

6月には40歳を迎えます。

つまり内藤に残された時間は、多くはないと言う事。

 

勿論その時が来れば、まだまだプロレスをやりたいと思って現役を長く続ける場合もあるかも知れませんが、内藤も膝の状態が悪いし 加えて内藤のスタイルは、膝に負担のかかるスタイルなので、コンディション的にはどのみち長く現役を続ける事は無理の様な気もします。

武藤敬司の例もあるので、一概には言えませんが、この1~2年が内藤にとって勝負の年であるのには間違いないでしょう。

 

去年の内藤は、1.4で飯伏幸太にIWGP二冠を奪われた後に、IWGP統一を阻止すべく インターコンチネンタルに挑戦するも敗退。

NJCもグレート-O-カーンにまさかの一回戦敗退。

O-カーンにはリベンジを果たして「復活のきっかけは掴んだ」としながらもG1は一戦を消化したのみで、残りの試合は無念の欠場。

 

唯一の勲章と言えるIWGPタッグ奪取も、一度の防衛も出来ずに手放していますし 去年の内藤は、ここ数年では信じられない位の低空飛行でした。

それだけに40歳を迎える今年に懸ける想いは、並々ならぬ物があると思います。

 

今年 波に乗るためには、まず東京ドームで対戦するジェフ·コブを乗り切る事。

今のコブは強敵ですが、ここで躓いては今後のチャンスにも響いてくるので、ここは何がなんでも突破したい所。

 

横浜アリーナでは、NOAH金剛との対抗戦も控えています。

ここでは新日本に内藤あり!を印象付けるのは最低条件と言えるでしょう。

過去の対戦で「今まで食らった蹴りで一番痛かった」と内藤に言わしめた 中嶋勝彦が相手のチームに居ますが、GHC王者の中嶋としては内藤にリベンジを果たしたい気持ちはあるでしょうから、ここで中嶋との間に因縁が芽生えるのも面白いかも知れません。

 

特定の相手と抗争するなり ある程度は注目されるストーリーラインに乗れない事には、話題にもならないしチャンスもなかなか巡ってきませんからね。

 

そういう意味では、ゴールを意識し始めた内藤は、このレッスルキングダム3連戦が早くも大一番だと言えます。

ここで何かの爪痕を残せなくても まだまだ挽回は可能でしょうが、やはりスタートダッシュ出来るにこした事はありません。

 

内藤があと何年 プロレスラーで居られるかは分かりませんが、本人も自覚しているように残された時間は少ないからこそ、40歳と言う節目を迎える今年には、ロスインゴ旋風を巻き起こしたあの時のように、内藤旋風を巻き起こして欲しいものです。