東京スポーツ新聞社制定「2021年度プロレス大賞」選考委員会が、12月13日に行われ、注目の各賞が発表されました。
最優秀選手(MVP) | 鷹木信悟(新日本プロレス) |
年間最高試合賞 | 潮崎豪vs武藤敬司(NOAH/日本武道館) |
最優秀タッグチーム賞 | タイチ&ザック・セイバーJr.(新日本プロレス) |
殊勲賞 | ジェイク・リー(全日本プロレス) |
敢闘賞 | 竹内幸之介(DDT) |
技能賞 | グレート-O-カーン(新日本プロレス) |
新人賞 | 荒井優希(東京女子) |
女子プロレス大賞 | 林下詩美(スターダム) |
功労賞 | 風間ルミ |
今年はこれと言った「何で この賞をこの選手が?」と言う様な受賞が無く 大体は順当と言うか納得出来る物だと思います。
MVPに関しては、鷹木は前半戦こそNEVERを棚橋弘に奪われ、ニュージャパンカップは準優勝に終わり、IWGP世界ヘビー級挑戦も失敗に終わる等・・・もう一歩な印象でしたが、後半からが凄かったですからね。
オカダとのIWGP世界ヘビー級決定戦を勝利して、王者になるとコロナ禍に苦しむ新日本の東京ドームやメットライフドーム等のビックマッチを支えて来たのは、紛れも無く鷹木でしたから。
58歳にしてGHCヘビー級を奪取、メジャーグランドスラムを達成した武藤もノミネートはされていましたが、今回は鷹木に軍配があがりました。
鷹木としては、これは誇っていい事だと思います。
ドラゴンゲートから新日本に戦いの場を求めて3年で、この実績は素晴らしい事ですね。
今後 新日本のリングに上がる事を目標にしている選手達にとっても これは良い刺激になるでしょう。
年間最高試合賞は、個人的には毎年候補が多過ぎて 最高試合を選ぶのはMVP以上に難しいと思うんですが、潮崎vs武藤と言われれば納得です。
封印した筈のムーンサルトプレスを狙うもコーナー上で葛藤する武藤の姿は、間違いなく名場面だったし、リミットブレイクまで繰り出し 正しく全てを出しきった潮崎も凄かったですが、それを全て受け止めた上で、まさかのフランケンシュタイナーで逆転勝利というのは、余りにも完璧な流れ。
実際の試合内容以外に、武藤の生き様までも垣間見れたこの試合は年間最高試合と言っても違和感は有りません。
最優秀タッグチーム賞は、ようやくこの2人が獲ったか・・・と言う感じですね。
去年は「世紀の大誤審」とタイチが言う様に、去年の時点でこのチームは受賞していてもおかしくない活躍をしていたのだから、一年越しにようやく正当な評価をされたかな・・・と
このコロナ禍でも祖国に帰らずに、日本に残ったザックがこう言った形で、受賞したのは嬉しく思います。
他にもジェイク、竹下、O-カーン、林下、荒井らの新世代の選手達が、受賞した事もプロレス界はいよいよ新しい時代がやって来たな・・・と思わされるプロレス界の未来を感じさせる良い人選ですね。
勿論 彼等の頑張りが有った事が大前提で、それが正当に評価されたと言う話なのですが、若い選手の台頭は業界にとって紛れも無く明るい未来。
今後のプロレス界が、ますます楽しみになって来ました。