NEVERを失ったジェイの去就は?

11月13日 新日本プロレスのカリフォルニア州サンノゼ大会では、NEVER無差別級選手権が行われ、王者ジェイ・ホワイトが、石井智宏を挑戦者に迎える一戦が組まれました。

 

今年の5月に、棚橋弘至からNEVERを奪取したジェイは、その後アメリカを活動拠点に移し 初防衛戦もアメリカで行い、これまで半年に渡って来日が途絶えていました。

日本のジェイファンとしては、寂しい想いをしていた人も多いと思いますが、ジェイの来日が無い事で、一番気になるのはNEVERの行方よりも、むしろジェイ本人の行方だったと思います。

 

このまま日本には来ないんじゃ?

まさか新日本を退団するんじゃ?

怪我や病気じゃ無いにも関わらず、ここまで来日が無いと言う事は、最悪ジェイが新日本とは切れる事を少なからず覚悟していた人は多いんじゃないでしょうか?

 

それでも新日本の管理タイトルであるNEVERをジェイが保持していると言う事は、新日本とはまだ繋がりのあると言う事の証拠なので、そこだけが安心できる部分ではありました。

その状況下での挑戦者として現れたのは、日本からの刺客で、これまで何度もジェイとは激闘を繰り広げてきた石井智宏。

 

負けた場合はNEVERへの挑戦権を永久的に失う条件で、ジェイへの挑戦が認められた訳ですが、NEVERへの思い入れは誰よりも強い石井だからこそ、想いの強さでジェイを上回ったのかも知れません。

何度も窮地に追い込まれるも、ブレイドランナーだけは徹底的にディフェンスした上で、最後は垂直落下式ブレーンバスターで勝利し。

史上最多となる6度目のNEVER無差別級王者となった。

 

何度もジェイにフォール勝ちをした事のある石井だからこそ、この勝利自体は今更 驚く事ではありませんが、一番の問題はジェイが王座を失ったと言う事。

半年も日本に来ていなかったジェイを新日本に繋ぎとめていたのは、新日本の王座であるNEVER。 その王座を失った事で、身軽になったジェイはこれを機に外に出て行ってしまうのでは・・・そんな危惧をしてしまいます。

 

今でもジェイは、バレットクラブ所属である事に違いは無いし、リーダー格である事にも間違いは有りません。 しかしジェイの居ない間に、EVILがユニットにSHOを引き入れたり、バレットクラブ内ユニットを立ち上げたりと、ジェイの知らない所で、EVILは好き勝手やっているのが現状。

今 日本に来て、バレットクラブに合流した所で、ジェイの居場所はあるのか?

その点も心配になってしまいます。

 

EVILの行動に対しては、アメリカからジェイも怒りの意志表示を見せていましたが、それは来日しない事にはどうにもなりません。 仲間だったタマ・トンガですら そんなジェイには苦言を呈していましたから、今 ジェイが日本に来ても何人がジェイ側に付いてくれるんでしょうか?

EVILに完全にバレットクラブを乗っ取られるか、オカダを撃破して台頭して来たタマ・トンガがジェイのポジションを奪う・・・と言う事も考えられます。

 

日本に来ても、そんな感じで居場所が無い可能性も高いので、このまま日本に来ないのでは・・・と本当に不安になってしまいます。

ジェイ程のレスラーなら、WWEやAEWがスカウトに動き、新日本以上の好待遇で引き抜きにかかっていても何ら不思議は有りません。

プロならば、自分をより高く評価してくれる所に行くのは、しょうがない事なのでこればっかりはジェイが、どこのリングに立ちたいか・・・これに尽きてしまいます。

 

新日本プロレスにジェイは必要な人材だし、バレットクラブにもジェイは必要な人材。

誰にもジェイの行動を非難する権利は有りませんが、出来る事ならジェイには新日本に留まって欲しいです。

今年はもう無理でしょうが、2022年の新日本プロレスでスイッチブレードを見れる事を心から願っています。