ウィル・オスプレイのストームブレイカー

ユナイテッド・エンパイアのリーダー格であるウィル・オスプレイは、ユニットを立ち上げるや物凄い勢いで新日本プロレスを席巻しましたが、ニュージャパンカップ制覇、IWGP世界ヘビー級王座奪取・・・それらの実績を積み上げた際のフィニッシュとなった技は、いずれもストームブレイカーでした。

 

ストームブレイカーは今やオスプレイの代名詞で、それまでの代名詞だったオスカッターに変わる技として2018年に開発。

リバース・フルネルソンで、相手を左肩の上まで仰向けに担ぎ上げると片腕のクラッチを離し 左サイドに360°回転させながらホイップして 自身も180°の回転を加えながら同体で、背中からマットに叩きつける荒技。

最終的な形としては、見た目が異常に派手な変形ネックブリーカーの様な形となります。

 

オスカッターと比べると段違いに説得力抜群なんですが、2018年のオスプレイは、体格的にはまだJr.ヘビー級で、ヘビー級参戦を意識し出していた頃なので「良い技だけど、この技はヘビー級に掛けるのは無理じゃね?」と思っていた物です。

しかしウェイトアップを果たし、ヘビー級に転向したばかりのタイチとのシングルマッチで、完璧なストームブレイカーを炸裂させ何と3カウントまで奪ってしまったのです。

 

とうやら完全にオスプレイを舐めていたようですね(笑)

僕の目は節穴だったようです。

 

現在ではオスプレイも完全なヘビー級転向を果たし、ウェイトアップをした事で以前よりも更に力強さが増しています。

それでいて以前と同じ水準で、空中技をこなすのだから……もう化け物ですよね。

 

棚橋弘至やオカダ・カズチカまでもが、オスプレイのストームブレイカーの前には沈んだ事があるので、これが決まれば誰も返せないでしょう。

つくづく思うのはオスプレイが、ストームブレイカーを開発してくれて良かったと言う事。

オスカッターでやられる棚橋やオカダは見たくなかったですが、実際に棚橋達が敗れた時の技がストームブレイカーと言う説得力抜群の技だったので、オスプレイの勝利にも納得出来ましたから。

 

それにしてもこの技は良い技です。

高く担ぎあげて 派手に回転を加えてマットに叩きつけるのだから見た目的には、ド派手でインパクトも充分。

それでいて実際は背中から叩きつけるので、そこまで危険度は高くないと言うプロレス技としては、理想的な技と言えるのではないでしょうか?

 

単純な素人目線ですが、受ける方もあれだけ回転させられながら落とされて、リングに落ちる瞬間に、良くきちんと受け身を取れるな…と。

平衡感覚も無くなって 自分が今どこいらを落下しているのかも分からなくなりそうな物ですが、掛けるオスプレイも超人ならば、受ける選手達も超人と言う事です。