10月3日 NOAHの後楽園ホール大会で、史上初となる偉業が達成されました。
歴代最高メンバーと名高く 盛り上りを見せていた N-1 VICTORYが、いよいよファイナルを迎えるにあたり、準決勝も同日開催となる訳で
中嶋勝彦vs船木誠勝
拳王vs清宮海斗
この注目の準決勝が、前座で組まれています。
勝者は1日2試合になるので、準決勝が前座で組まれるのは当たり前なんですが、このカードが前座で組まれるなんて、何とも贅沢ですね!!
個人的には、清宮の優勝と予想していたのですが、丸め込みを更に丸め込まれ、まさかの敗戦。拳王の決勝進出が決定しました。
完全復活への足掛かりとして このN-1は絶対に落とせなかっただけに、この結果は何とも残念。
しかし清宮はまだまだ若いんだから、ここで諦めずに巻き返していくしかないでしょう。 この試合に限っては清宮の勢いをストップした拳王を称えるべきでしょう。
もう一つの準決勝は、これまた注目の試合ですが、中嶋と船木は供に強烈な蹴りを得意としており、供に中学卒業と同時にプロレスラーとしてデビューしたと言う共通点もあります。
痛みの伝わる試合を制したのは、必殺のヴァーティカルスパイクを炸裂させた中嶋でした。
レジェンド船木としては、時代の流れに逆らう事が出来ませんでしたが、これが現在のNOAHとも言うべき決勝戦のカードになりました。
中嶋勝彦vs拳王
この対戦は金剛の同門対決でもあり金剛の頂上決戦。
かつて金剛加入前の中嶋は拳王に、GHCナショナル王座を奪われた事も有るので、そう言った意味では、同門対決とは言っても中嶋のリベンジマッチでもあります。
準決勝の船木戦同様に、この拳王との闘いも蹴りに絶対の自信を持つ両者だけに、凄まじい蹴り合いに。
しかし蹴撃戦を制した中嶋が、最後は滅多に出さない奥の手ダイヤモンドボムで拳王の執念を断ち切っています。
中嶋勝彦N-1優勝
そして前身のグローバルリーグから数えても史上初となるN-1 VICTORY2連覇と言う偉業をも達成した事になります。
このメンバーのN-1を制覇したと言うのは凄い事です。
試合後にリング上で拳王と言葉を交わしながら、ガッチリと握手をしたのも良い場面でした。
きっと「慣れ合いはしないがこれから供に金剛を。そしてNOAHを大きくして行こう」と言う誓いだったのだと思います。
金剛内での序列が、今後どうなるのかは分かりませんが、とりあえず現在の実績では金剛の頂点に立った中嶋は、同時にNOAHの頂点にも立ちました。
そして待ち構えるは、もう一人の頂点。
GHCヘビー級王者・丸藤正道。
これで丸藤の王座に挑戦する事になりますが・・・いや挑戦と言う言い方もおかしいのかも知れません。 あれだけのリーグ戦を制覇した中嶋なのだから、対等の立場と言っても良いでしょう。
「今年も獲ったぞ!丸藤正道。これでN-1というスッゲェ過酷なリーグ戦を勝ち抜いて、やっとあなたの所まで来ましたよ。俺はこれで終わりません。10.10大阪で丸藤正道が持つベルトを俺が奪います!」
試合後にリスペクトの念を込めて 少々謙虚に叫びましたが、敵ではある物の尊敬する丸藤との対戦に、中嶋としてもこれ以上のシチュエーションは無いでしょう。
10月10日に、いよいよ新の頂点が決定します!!