NOAHの4月29日 名古屋大会で、GHCヘビー級王者・武藤敬司が、マサ北宮を迎え撃ち 貫録のシャイニングウィザード乱れ打ちで、2度目の防衛を果たしました。
そして次なる挑戦者として武藤の前に立ち 名乗りを挙げたのは、何と同じエムズアライアンスのメンバーである丸藤正道!
これに対して プロレスLOVEのハンドサインで答える武藤
それに、同じハンドサインを重ねる丸藤
ここに来て まさかのドリームカードの実現です
この2人の対決は、これまでグレート・ムタvs魔流不死の化身対決なら実現していますが、武藤敬司vs丸藤正道となると完全な初対決。
同じと言えば同じなんですが、全然違います。
化身対決では無く 武藤と丸藤が闘う事に大きな意味が有ると思います。
武藤がNOAH参戦するに当たって 個人的に最も観たかったカードですが、タイトルマッチと言う形で実現する事が、より大きなプレミア感を醸し出していると思います
世代こそ違えど天才と呼ばれた2人の戦いは、どんな”作品”となるのか・・・この2人ならではの閃きが、随所で見られるでしょう。
同門対決と言うテーマも有りますが、正式なリーダーの居ないユニットとは言っても キャリアや格的に見て武藤がリーダー格であるのは、どうしても否めない所。
目立ちたがり屋の武藤としては、そう簡単に譲れないだろうし 丸藤としても選手としての意地を見せるなら ここいらでハッキリと序列を作り上げたい所。
ここ最近の丸藤は、キャリアを積んで副社長と言う立場上からか、自らは一歩下がって潮崎豪や清宮海斗の引き立て役に周っている感も有ったので、そろそろ一選手としてガムシャラに頂上を狙いに来る丸藤の姿が観たいですね。
純粋に2人の闘いが楽しみなのですが、丸藤の後ろに見える三沢光晴の影も忘れてはいけません。
いつまでも三沢の影を重ねるのは、今を生きる丸藤には失礼かもしれませんが、それでも90年代からプロレスを見て来た人間からすれば「武藤と三沢」には深い思いれがあります。
永遠の恋人と言われながらも タッグマッチでの一度しか対決が実現しなかった武藤と三沢だけに、それが例え本人でなくとも「三沢の弟子」と言うだけで、両者の対決には、かつて実現しなかった武藤vs三沢を重ね合わせてしまいます。
三沢と同時代を生きた武藤か
三沢の意志を継いだ丸藤か
この対決に「三沢」と言うキーワードを絡めるだけで、見所は格段に増えますが、初対決にも関わらず 歴史を感じる事の出来る稀な黄金カードでしょう。
勿論 三沢の事を抜きにしても 武藤vs丸藤は、純粋に楽しみなカード。
プロレス界に天才肌の選手は、数多くいるかも知れませんが、この2人は紛れも無く本物の天才。
供に全盛期を過ぎて コンディションは絶好調とは言えなくとも 日本マット界でも屈指の好カードを実現出来るのは、現在のNOAHの底力とも言えるでしょうか。
試合結果もそうですが、どちらが勝つにせよ 単純に試合内容その物を楽しみたいですね。
もう期待感しかありません。