ここ数年の新日本では、最も炎上したと思われるIWGP二冠統一問題。
統一と言っても実質的には、IWGPヘビー級が名前と歴史を書き換えただけで、インターコンチネンタル封印と言っても差し支えありません。
なぜ こんな事になったのか?
飯伏が統一を提唱したから?
増えすぎた王座の整理?
実は、米国メジャー団体WWEが、去年の7月に、インターコンチネンタル王座を商標登録した事が原因では?と言われています。
ハッキリとそれが理由だと 新日本サイドが明言した訳ではありませんが、商標登録された以上は、インターコンチネンタル王座の名称が使えないのは、揺るぎ無い事実。
遅かれ早かれIWGPインターコンチネンタルは、残念ながら無くなる運命にあったのでしょう。
中邑真輔が、IWGPヘビー級に負けないレベルまで引き上げた王座が、大人の事情で無くなってしまうのは何とも悲しい話ですが、これは致し方ないですね。
WWEが、新日本を意識してインターコンチネンタルを使わせない様に、今頃になって商標登録したのかは、定かでは有りませんが、WWEがインターコンチネンタル王座を設立したのが1979年
一方の新日本のIWGPインターコンチネンタルは2011年設立なので、完全に新日本の32年後の後追いなので、遅い早いの話であればWWEが元祖なのは間違いないんだけど・・・そこは業界の為に、大目に見て欲しかったな~
飯伏の統一宣言から 急な王座新設の真相は未だに分かりませんが、やはり「インターコンチネンタル王座が商標登録」された事が、最も有力な理由だと思います。
選手達にも反対意見が少なかった事が、その証明かも知れませんね。
ジェイ・ホワイトが、宣言していたIWGP世界ヘビーを奪取して 再び2本に解体すると言う野望も現実的に、もはや不可能な話になってしまいました。
勿論それとは、関係なく会社や飯伏に統一の意思が元々あって たまたま商標登録の時期と被っただけの可能性もあるんですが、もし統一の理由が商標登録だけだったのなら ファンタジーを貫くプロレスとしては、正直に理由を公表するよりもアングルとして活用する方が、良いと言うのは理解できます。
ただ それだと統一問題に関しての 飯伏の良く分からない二転三転した発言は、会社に言わされていたか、もしくは会社の方針がハッキリしていなかった為に、巧く言葉に出来なかっただけと言う事も考えられます。
その場合だと あちこちからバッシングの矢面に立たされた飯伏は、可愛そうな役回りだったかも知れません。
これも王者の責務なのだとしたら 王者になるってのは大変な事ですね。
新日本内部でも当然 経緯は伝わっているだろうから誰も余り口にしなかったのかも知れないし、文句を言ってどうなる物でも無いのは、重々承知してるんですが、それでもNEVER王者の棚橋弘至はしょうがないとして 内藤哲也やオカダ・カズチカやジェイら第一線の選手が、異を唱えてくれたのは、例え形だけだったとしてもファンとしては、嬉しい部分もありました。
こうなってしまった以上は、恐らく以前の形に戻すのは無理でしょう
これから新たな歴史を作るIWGP世界ヘビー級王座は、かつてのIWGPヘビー級やインターコンチネンタルに負けない歴史と権威を作り上げていって欲しいと思います。