内藤政権の終焉と内藤のこれから

1.4 東京ドームで、IWGP2冠王・内藤哲也が激闘の末に、飯伏幸太に敗れ残念ながら王座陥落となってしまいました。

去年の1.5で、内藤の悲願でもあった2つのIWGPを手にし 約一年に及ぶ内藤政権を築いてきた訳ですが、正直に言うと様々な要素が絡み 決して恵まれた防衛ロードだったとは言えません。

 

ベルト奪取時に、KENTAにデ・ハポン締めを妨害されリベンジに成功したかと思えば コロナ禍による興業自粛で、防衛戦が出来ない事態に。

自粛が解けたかと思えば、EVILの反則三昧攻撃で王座を奪われ 王座を奪還ししたかと思えば 本来挑戦権の無い飯伏に王座を奪われたのだから 内藤ファンとしては、不遇だったとしか思えません。

 

しかし コロナ禍による自粛はともかく 挑戦権を失った飯伏の挑戦を受けたのは、誰でもない内藤の意思なのだから ここを不遇と言うのは少し おかしいかも知れませんが出来れば 内藤政権をもう少し見ていたかったと言うのが本音です。

自粛期間が長過ぎて 防衛戦が少なかったのが、余計にそう感じさせる要因かも知れません。

 

しかし反則攻撃の被害にあう事も多かった物の試合内容は、決して悪くなかったし王座奪取・防衛した試合では、フラストレーションの溜まっているファンの留因を下げてくれる熱く素晴らしい試合を見せてくれました。

常にファンを意識して 話題も提供してくれました。

王者としての責務をキッチリ果たした一年だったのは、間違いないと思います。

 

最も内藤としては、まだまだ王者として新日本を牽引したかった事に、疑いの余地は無いと思いますが、試合の結果 飯伏に敗れ王座を明け渡す事になりました。

恐らく新日本得意のリマッチも今回に関しては無いでしょう。

納得の上での敗戦だからこそ 自ら2本のベルトを飯伏に託したのでしょうね。

 

全ての内藤ファンには残念かも知れませんが、今回の内藤政権は、これで一段落です。

しかし内藤は、立派だったと思います。

ジェイ・ホワイトに敗れ挑戦権利証を失い 納得のいかない飯伏に東京ドームで挑戦権を与え 最初から決まっていたジェイ戦に、自らが不利になるにも関わらずタイトル2連戦を志願し 東京ドームを盛り上げようとしたのも内藤の新日本愛があるからこそだと思います。

結果的には、敗れ王座を失う結果となりましたが、気になるのは王者では無くなった内藤の今後。

 

実を言うと今後が、楽しみで仕方ありません。

と言うのも内藤は、これまで棚橋弘至やオカダ・カズチカら格上の選手に、噛みつく反体制派として人気を集めて来た選手。

チャレンジャーの立ち位置こそが、内藤が最も輝けるポジションだと言う事です。